ブラック企業が存続する理由は、「それでも働き続けなければならない」人がいること。

ビジネス

週刊朝日にこんな記事がありました。

シニアを使い捨て! 急増する“ブラック労災”と死亡災害 〈週刊朝日〉
「まるでうば捨て山ですよ」 関東地方の60代後半のユウコさん(仮名)は、勤め先の対応に憤っている。ユウコさんは、ビルメンテナンス会社のパートとして清掃労働をしていた。昨年、仕事中に階段から転落。救急搬...

この記事の冒頭の、「まるでうば捨て山ですよ」というコメントは印象深いコメントです。

この記事を要訳すると、高齢者の働く意欲は増加しており、70歳くらいまでもしくはそれ以上の年齢まで働きたいという人と、働けるうちはいつまでも働きたいという人を合わせると約8割に上るらしい。

しかしそれとは裏腹に、高齢者の労災が問題になっているという。

詳しくは記事を読んでいただきたいと思います。

また、以前に紹介した

高齢者が仕事を引退しない理由。その事実から危機感を持て!

も合わせて読んでいただきたいと思います。

このような問題が起こっている理由はたくさんあります。

その中でも一番の原因は、結局資産が不足しているということでしょう。

今までは60歳まで働けば年金という形で国が保証してくれたわけです。
しかし、その年金支給額は減り、そして支給時期も遅くなってくることが予想されます。
また、支給額は減るのに、物価が上昇している。

これでは生活していけない、というのが本質の部分でしょう。

これは誰が悪いわけでもないのかもしれません。
しかし、貯えが足りなかったという準備不足だったとは言えるでしょう。

また、これらをさらに加速させる原因として、ここ最近の労働環境の変化があげられます。

政府が進める働き方改革は、今後の時代に大きな変化をもたらすことは間違いありません。
その中でも大きいのは、残業削減による残業代カット、そして副業推進。

つまり今後、会社から得られる賃金だけではなく、副業や投資などで自ら稼がなければやっていけませんよということです。

それを国が進めているわけです。

そして先日あったトヨタ社長の終身雇用の継続は難しいという発言。

終身雇用の継続は難しいというトヨタ社長の発言。私たちはどうすればいいのか?

これは企業にとって仕方のない事実であると同時に、その事実が今後加速することが予測されます。

つまり、企業が人を切ることが当たり前になる時代がくるわけです。
企業がさらに強い権力を持つわけです。

しかし一方、労働力不足で倒産する会社も増えてきています。
企業の労働力が不足しているのか、人材を選びたい放題なのか良く分からない状況ですね。

しかしこの謎解きは簡単で、儲かっている企業は選びたい放題で、儲かっていない企業は労働力不足に陥るという、ただそれだけです。

儲かっていない会社は人件費を抑えようとして低賃金で雇おうとしますが、それでは人が集まらないのは当然です。
一方儲かっている会社は待遇がいいので人が集まります。

これは、労働力不足と言われているのに就職難だと言われている謎の新卒就職難が起こる原因ですね。

つまり、今後は企業の格差社会も広がるわけです。

ともすれば、結局はこれからもっと個人の能力が試される時代になるというわけです。
就職するにも格差社会の格上の方の会社に入らなければ、不安定な企業に不当に扱われることになるかもしれません。

不当に扱われたとしても、生活が苦しく、再就職が厳しい状況であればそれを受け入れ続けるしかありません。
だからこそ個人の能力が今後の時代は大切になってくるわけです。

幸か不幸か、終身雇用制度が崩壊しようとしています。
終身雇用制度がなくなるということは人の入れ替えが激しくなるということです。

悪い事のように聞こえるかもしれませんが、決して悪いことだけではなく、人の入れ替えが激しくなるということは、その分雇われる可能性も大きくなるということです。

個人の能力次第では十分、大企業に入れる可能性だって出てくるわけです。

だから今後、格差社会はさらに激化するだろうと予測することが出来ます。
能力のあるものが格上に立ちやすい、ある種平等な社会なのかもしれません。

というより、今までが国や企業に依存しすぎていたのかもしれませんね。
これが本当にあるべき姿なのかもしれません。

今回紹介した週刊朝日の記事にあるような問題が起こる根本の原因は、

「それでも働き続けなければいけない」

という 状況であることが一番の原因なのだと私は思います。

さすがに記事中に紹介されているようなブラック企業は行き過ぎていますし、そのような会社は今後消えていく存在だと思いますが、その大きさに違いはあっても、「それでも働き続けなければいけない」状況を作ってしまうと、労働者の立場は圧倒的に弱くなってしまいます。

だからこそ個人の能力、そして個人で稼ぐ必要性、そして資産の余裕がますます大切になってくるわけです。

これは決して他人事ではありません。

今は若くて関係が無いかもしれませんが、気づいた頃には手遅れだったということにならないよう、常に危機感を持って準備をしておかなければなりません。

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