ビジネスで成功するために必要な要素やマインドはたくさんあります。
例えば、人の話を聞くこと、日々改善していくこと、積極的な行動や時間管理など、ビジネスで成功するにはあらゆる要素が必要となります。
もちろん、それら全ての能力を身に着けていくことで、自身のスキルが磨かれ、あらゆる仕事が上手くいきやすくなるでしょう。
しかし、それらのスキルは簡単に身に着けられるものではないですし、ビジネスに必要なスキルはキリがないぐらいたくさんあります。
そして知っておかなければいけないことは、それらのスキルを身につけても、最も大切なたった一つの事をおろそかにしていると、本当の意味での成功は成しえないということです。
その最も大切なたった一つの事とは何か。
それは間違いなく信頼を得ることです。
信頼を得てる人と得ていない人の違い
ビジネス上で自分のスキルを磨くことに懸命になる人はたくさんいますが、信頼を得ようと努力する人は少ないかもしれません。
そもそも信頼を得る努力とはどういうことなのか。
興味ありませんか?
その方法は後述するとして、まず信頼を得ている人と得ていない人にどのような違いが出るか、例を出して説明します。
例えば、難しいと言われている注文を取ってくる、という仕事があったとしましょう。
今までの仕事で信頼を得られていないAさんがその仕事にチャレンジします。
そして失敗したとします。
すると周りの反応はどうでしょう?
「やっぱりあいつじゃダメか」
となるでしょう。
対して、信頼を得ているBさんが同じ仕事にチャレンジします。
そして同じように失敗したとします。
その時の周りの反応はどうでしょう?
「あの人でダメなら無理なんだよ」
となると思いませんか?
これが信頼を得た人と得られなかった人の違いです。
試しに同じ職場の人で、信頼を得ている人、得ていない人を想像してみて下さい。
そしてもしこのようなことがあれば、間違いなくこういう結果になるはずです。
人にどう思われようが構わないよ、という人もいるかもしれません。
例題だけでは、たった一つの出来事にしか見えませんが、実はこの差はとてつもなく大きな差になっていきます。
たったこの一つの出来事がその人のイメージを作ってしまうのです。
イメージが作られてしまうと、出来ない人、出来る人のレッテルを貼られることになります。
一度出来ない人というレッテルを貼られてしまうと、そこから這い上がるのはなかなか難しいものです。
よく考えてください、同じように失敗しているのに、出来ない人というレッテルを貼られる人と、出来る人というレッテルを貼られる人がいるのです。
これは普段の信頼関係以外の何物でもありません。
その差は今後の仕事の与えられ方にも影響するでしょうし、その結果次第ではさらに差は広がるでしょう。
一度広がった差はなかなか埋められません。
さらに与えられる仕事に差が出来、その結果、昇進、昇給に大きく関わってきます。
求められたこと以上のことをやる
では、どのように信頼を得ればいいのかというと、これにつきます。
求められたこと以上のことをやることです。
求められたこと以上のことをやると言われても、そんなに簡単に結果が出せたら苦労しないよと思うかもしれません。
しかし、求められるのは何も成果や結果だけではないのです。
例えば、○○の資料を作っておいて、と言われたなら、その求められた資料以上に、その資料に関する事柄の分析や同業他社の傾向、それについての結果や、そもそもその資料は何に基づいて作られたのかなど、プラスアルファの要素を組み込んでおくことが重要です。
そうすることで、資料を頼んだ側に、頼んだはずの資料以上の貢献が出来るのです。
そうすると、その資料を頼んだ人は、次回誰に資料を依頼するでしょうか?
間違いなく、またあなたに依頼するでしょう。
これは決してほかの人より能力があって、仕事が出来て、成果を上げているわけではありません。
ただ単に、その人の依頼に真剣に取り組み、期待以上のことをやっただけです。
これが信頼を築くということです。
実際に、このようなことを続けた結果、重役ポストに就任している人はたくさんいます。
ただし、これを媚を売っているとか、ごますりなんて思わないで欲しい。
人は馬鹿じゃない。
特に優秀な上司は多くの経験を積んでいるわけですから、それが本当に役に立とうとしてやってくれていることなのか、媚を売ってやってくれていることなのかぐらいは分かります。
もしそれが分からない上司なら、少なくともその上司は重役ポジションにつくことはないでしょう。
ビジネスにおいて、信頼を築くためには一歩先のプラスアルファの仕事をすることが非常に大切です。
細やかな行き届いた報告
そして、信頼を築くためにもう一つ大切なことが、細やかな行き届いた報告です。
大抵の人は、頼まれた仕事をこなすことに重点を置きますが、ここで求められているのは何なのかを考えてみましょう。
求められていることはあなたが無事仕事を出来た、という事実ではないはずです。
頼まれた仕事を処理する。
確かにこれで任務は果たしたのかもしれません。
しかしなぜその仕事を頼まれたのかをもう一歩深く考えてみると、今進めている仕事を会社で、あるいは部署で成功させるために、その一部の仕事をあなたに頼んだのです。
つまり、上司としてはその仕事の進捗状況はどうなのかを知る必要があり、無事終わったのか、さらなる仕事をあなたに与えていいのかを判断する必要があります。
自分の与えられた仕事を終えたからそれで終わり、ではダメです。
仕事を終えたならその旨を、それに関する情報を添えて報告する必要があります。
そうすることで上司は会社、あるいは部署内の状況判断が出来、正しい采配を振ることが出来るのです。
だからこそ、細やかな行き届いた報告をしてくれる人に仕事を依頼することは安心につながり、また新たな仕事をその人に頼もうという信頼が築かれるのです。
まとめ
信頼関係を築くことが出来なければ、いくらスキルがあり、能力があっても一匹狼で終わることがあります。
確かにそれでものし上がっていく人はいると思いますが、やりづらいでしょって話です。
わざわざ自分の仕事を難しくする必要はありません。
逆に信頼を得ることだけでのし上がれることはあります。
必要とされるからです。
ビジネスでは必要とされたものが勝つ、という事実があります。
ビジネスで成功するために必要なスキルや要素はたくさんありますが、
まず信頼を得ることで、新たなスキルアップ、そして新たなステージへと昇りやすくなることは間違いありません。
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