現代社会はコミュニケーション能力が求められる。けれどそれは会社の仕組みに問題があると言えないだろうか。

ビジネス

はてな匿名ダイアリーにて。
新社会人だけどコミュ力コミュ力言われる理由が分かった気がする
という投稿があった。

その投稿は、
組織の規模がデカくなると社会にアウトプットせずに内部のコミュニケーションの仕事ばかり増える。
という一文から始まり、
物を作る作業をしたりする時間はないし、作業も先方に伝えるための資料作りだったりする。
つまりは新しいものを生産しているというよりはコミュニケーションのための作業だ。

と書かれている。
そして、
大艦巨砲主義の産業観が、いつしかゲリラ的なやり方によって沈められる気がしてならない。
今の社会ではコミュ力は仕事の8割~9割を占める大事な能力だけど、コミュニケーションばかりの仕事に不安を感じる今日この頃。
と締めくくられている。

この不安や違和感は、間違いなく生産性が低いことで感じるものだと思う。
いわゆる直接的にお金になる仕事はほとんどせずに、社内の仕事が円滑に進むために仕事をやっていることにあるのだと思う。
つまり、仕事をするための仕事をしているということ。

そしてこの投稿者の予見は当たると思う。

けれど、問題はコミュニケーションばかりを重視していることではなくて、コミュニケーションをとらざるを得ない仕組みの悪さだと私は思う。

そもそもコミュニケーションというものは、業務として取らなければならないから取る、というものではないと私は思っている。
コミュニケーションとは自然に発せられるものであり、強制されるものでも求められるものでもないはず。
そうであれば、問題はコミュニケーション能力が求められるような会社の仕組みにあると思う。

コミュニケーション能力があれば、確かにその能力で仕組みの悪い部分を補うことが出来る。
けれど、それは本質的な改善ではなく、応急処置的な改善なのだと思う。

コミュニケーション能力が求められるということは、もしそのコミュニケーション能力がなければ上手くいかないということになる。
そうであれば、素晴らしいバンソウコウや包帯を求めるのではなく、痛みの根本的な原因、つまり会社の仕組みを見直さなければならないはず。
けれど、本質的な改善は、そもそも難しいことであり、大きな時間や労力を費やすことになる。
だから、多くの会社ではコミュニケーション能力を求めることで、常に応急処置をしているのだと思う。

その証拠に、時代は大きく移り変わっているのに、会社の仕組みそのものの本質はさほど変わっていないと思う。
大きな会社になればなるほど図体ばかり大きくなって、その分のろまになっている。
IT時代の今にはとても見合った仕組みだとは言えないのではないかと思う。

だから、個人の時代が到来したのだと思う。

ITの進化によって、個人レベルでも簡単に事業が出来るようになった。
個人レベルでは大したことが出来ないように思うれけど、企業が個人に唯一勝てないものがある。
それがスピードだと思う。

前述したように、大きな会社になればなるほど、資本力や人材は多く持っている物の、それに見合った仕組みがついてきていない分、のろまだ。
権限、承認、決裁、提案、会議、報告書など、何らかの動きをしようと思えば必ずこれらのどれか、あるいは複数が必要になる。
フットワークがかなり重たい。

けれど個人や小さな会社の場合にはそれがない。
思い立ったらすぐ行動が出来る。
逆に言えば、個人や小さな会社はスピード以外では大きな企業には勝てないから、ここだけは絶対に強みにしなければならない。

少し話はそれてしまったけれど、このような理由で、いずれ大きな企業は縮小されると思う。
このままだと、はてな匿名ダイアリーの投稿者が言うように、大艦巨砲主義の産業観が、いつしかゲリラ的なやり方によって沈められるから。

個人レベルで言えば、コミュニケーション能力が高い方が良いことは言うまでもないと思う。
それも、とても重要なスキルであり、最も大切なスキルの一つだと言える。
けれど、企業はコミュニケーション能力を求める前に、本質を見直すべきだと思う。
もちろん、コミュニケーション能力がある社員が居てくれる方が良いけれど、本質はそこではないと思う。

もしリーダーと呼ばれる人や、マネジメントをする人がいらっしゃるなら、この考え方は個人的に重要だと思う。
個人に求める前に、仕組みが正しいのかどうかを見直すべきだと思う。

大抵の人は、人に多くを求める。
そのために指導をするけれど、本質はどんな人でも円滑に結果を出せる仕組みを作ることだと思う。
そのような仕組みを作ることが出来れば、無駄な業務も減り、もちろんコミュニケーション能力を求められることも減ると思う。
そうなれば、人材不足も減り、企業の崩壊も少しはマシになると思う。
さらに、スピードも速くなり、ゲリラ的なやり方によって沈められることも少なくなると思う。

今、働くことが出来ない人が多いのに、それでも人材不足や離職率の高さが問題視されている。
それは、企業が個人に多くを求めすぎている結果なのかもしれない。

以前に、
個人の時代がやってくる。進行する企業の崩壊。
という記事も書いているので合わせて参考にしてほしい。

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