4月7日に緊急事態宣言が出されましたが、その後感染者は減るどころか増える一方です。
4月9日の感染者数は東京で181人、大阪で92人と発表されており、これはどちらも過去最多の人数です。
感染確認されただけでこの人数です。
恐らくもっとたくさんの人が感染していることが想定されます。
緊急事態宣言が発令されたからと言って、感染者がすぐに減ることは無いですし、むしろ今までの行動の結果が表れているので、しばらくは増加することが予想されます。
そして緊急事態宣言が効果を発揮するならば、もう少し後になって感染者数は減ることになるはずです。
しかし、それも分かりません。
緊急事態宣言が発令されたからと言って感染者が減るとは限りませんし、感染者が拡大している今、感染源が増えているわけですから、さらに増加する可能性の方が高いかもしれません。
先日のブログでも書きましたが、緊急事態宣言自体にはそれほど大きな意味はなく、この宣言によって国民の意識がどれだけ変わるかというところに大きな意味があります。
新型コロナウイルスの感染拡大。安倍首相による緊急事態宣言で思う事。
逆に言うと、このコロナウイルスに勝利するかどうかは、国民一人一人の意識にかかっているということであり、それ以外の政策などはそれらを補てんするものであり、国の政策自体には直接的な効果は無いわけです。
これをもっとよく理解し、一人でも多くの人がこの危機的状況を本当に危機的状況だと認識すれば、終息の方向へ向かうはずです。
しかし、この意識が欠落している人が多いならば、感染拡大は免れません。
それほど今、大きな事態に陥っており、一人一人の意識が本当に大切になっているわけです。
edamameの記事に、こんな記事があがっていました。

医療関係者は、増え続ける感染者の治療のために、自分を犠牲にして、自分の大切な時間を割き、自らも感染の危機に直面しながらも、激務に耐え抜いてくれています。
そのうちの一人であるテイラー・ポーターさん。
彼女は激務のため、妹の誕生日すら祝うことが出来なかったそうです。
そんな彼女の献身的な努力を知っていた近隣住民たちは、彼女が病院に出かける際、拍手で送り出したそうです。
よほど辛かったのでしょう。
恐らく今まで溜めていた心身ともの疲労もあり、その温かい心遣いに、テイラーさんは堰を切ったように号泣してしまったそうです。
この記事内に動画もありますのでぜひご覧いただきたいと思います。
テイラーさんの父親は、このように語っているそうです。
娘のことを誇りに思うと同時に、医療従事者の多大な努力に感謝を示す近隣住民の人たちの行動に言葉を失いました。
近隣住民の人たちの気遣いや温かさには素晴らしいものがあります。
しかし、それよりも今私が伝えたいことは、その後に続く、この記事の最後の言葉です。
このパンデミックにおける医療従事者の働きには感謝しかない。
そして、いま私たちにできる唯一のことは「#Stayhome(家にいよう)」なのだ。
まさに今、全世界中に必要なことであり、感染拡大か終息かの瀬戸際に立たされている日本で重要なことではないでしょうか。
医療関係者は戦争に立ち向かっているようなものです。
戦争に立ち向かっている人を見て、私は関係ないから、とは思わないでしょう。
しかし、そのようなことが起こっているのが今の現実です。
もっとこの現実を知ってもらいたいと思います。
このように偉そうに言っていますが、私だってまだまだ全然理解していないと思います。
もっともっと大変な現場はあるはずです。
医療関係者は特に激務であり、自らも感染の危機に直面しているので目立ちますが、私たちが生きていくために必要な食糧を販売しているスーパーの店員さんだってそうです。
その商品を輸送してくれている物流関係の人だってそうです。
感染に怯えながらも、休みたくても休めない人もたくさん居ます。
それにも関わらず、軽い気持ちで外出するということは、それらの人たちの努力を踏みにじることになります。
もし軽い気持ちで外出をしている人がいるのであれば、身近に医療関係の人がいたり、感染の可能性があるのに戦っている人がいることを想像してみて欲しいと思います。
戦争に出かける人が身近にいるのに、それでも自分には関係ないと思えるのかどうか。
事態はそこまで深刻です。
テイラーさんのように、医療現場で必死に戦っている人、皆のために営業をやめるわけにはいかない職種の人、外出したくなくても家計のために外で仕事をせざるを得ない人がいます。
その人たちの努力に報いるためにも、私たちは今自分に出来ることをしなければなりません。
その出来ることとは、外出を自粛し、家にいることであるわけです。
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