成長のプロセスには順序があり、それを飛ばすことは出来ない。

哲学

子供は寝返りを打ち、ハイハイが出来るようになり、歩くことが出来るようになります。
この順序を飛ばしていきなり歩き出すことはありませんし、ハイハイが出来るようになってから寝返りを覚える子供もいません。

またスポーツでも、基礎を習得し、練習し、ようやく試合が出来るようになります。
とりあえず試合に出てみてから基礎を覚えるということはあり得ないわけです。

このように、成長のプロセスには順序があり、それを飛ばすことは出来ません。

しかし、私たちは人生の成長の中ではついついこのことを忘れてしまい、基礎もそこそこに、いきなり試合に出ようとしてしまったりします。

これはなぜかと考えてみると、人生の成長のプロセスは、スポーツなどと違って結果が見えにくいからだと思います。

スポーツの場合、基礎を学ばずいきなり試合に出たらどうなるでしょうか。
結果は火を見るよりも明らかです。

しかし人生のプロセスの観点で見ると、基礎を学ばずともそれなりに成長し、それなりに大人になり、それなりに対応出来てしまうわけです。
だから見えにくいわけです。

しかし先の子供の例やスポーツの例でも分かるように、成長のプロセスに飛び級はありません。

これは当然の原則です。

しかしそれらのプロセスを飛ばしてしまう人が多いがために、人生なかなか上手くいかない人たちが多いわけです。

まずは自分自身の人格の土台を作り上るげるという基礎を身につけ、器を大きくしなければなりません。
なぜなら、どんなものであれ自分が得られるものとは、その器の大きさの量しか得られないからです。
もし自分の器よりも大きなものを得ようとすると、そこで無理が出てきて上手くいかないわけです。
いわゆるキャパオーバーですね。

つまり、自分の器の大きさの分しか受け取れない、これも原則なわけです。

それでも人は楽をしたい生き物ですから、上手くいくと言われる手法を使ってみたり、上手くいくと言われるテクニックを使ってみたりするわけです。
そして実際に一時的に成功してしまう人がいるからたちが悪い。
実際に成功する姿を見て、やはり同じように、短期間で成功しようと考えてしまうわけです。

しかし前述したように、自分の器よりも大きなものは受け取ることが出来ません。

これも順序が逆なわけです。
順序が逆だから上手くいかない。

そして永続的な成功はなく、一時的な成功に終わってしまうというわけです。

成長のプロセスに飛び級は無いのです。
このことを忘れてはいけません。

永続的な成功を得たいのであれば、子供が成長するプロセスやスポーツで試合に出るプロセスと同じように、やはり基礎から順番に、1から2へ、2から3へと一歩ずつ階段を上る必要があります。

これは当然人間みんなに共通することです。
言い換えれば、あなただけの問題ではなく、人を教育するときも同じだということです。

子供であれ部下であれ、人を教育する以上はこのプロセスに沿った教え方をしなければなりません。

部下や子供に対して、

こんなことも出来ないのか。
こんなことも分からないのか。
なぜ理解できないのだろう。

と思うことがあるかもしれません。

しかしこのプロセスで考えてみると、恐らく理解できないのは
どこかのプロセスが足りていないということだと考えらえるでしょう。

あなたが求めているそのレベルに到達するためのプロセスの中で、何かが足りていないから出来なかったり、理解できなかったりするのでしょう。

それは、あなたの教え方が悪いというわけではなく、もしかしたらその部下の幼少時代に問題があるのかもしれません。
人として大切なことを親から教わっていないのかもしれません。
それはあなたの問題ではないのかもしれません。

しかし、そのプロセスを踏んでいない人に順序を飛ばして教えるということには問題があるということです。

会社単位であれば、どこまでその人に情熱を注げて育てていくかということはある程度判断しなければいけませんが、もしその人を本気で育てるのであれば、その飛ばしているかもしれないプロセスから教えなくてはならないということです。

これも結局、あなた自身の器の大きさにかかっているわけです。

こいつには能力がないと言ってしまうのは簡単ですが、こういう成長のプロセスのことを知っていれば、また見方は変わってくるでしょう。

しかしそのこと自体を知らなければ、やはりあいつは能無しだと罵るか、あきらめてしまうかのどちらかの選択になるでしょう。

そしてこのプロセスを知っていたとしても、その子に本気で付き合い、成長させるほどの器、人格を持ち合わせていなければ、やはり上手くはいきません。

結局は、人を育てることにおいても、あなた自身の人格と器の大きさを試されていると言えるわけです。

いくら一つの分野で突出しても、一時的に成功しても、この人格と器の大きさ、つまり人としての重要なプロセスを踏んでいなければ、永続的な成功や本当の意味での成功は無いわけです。

最後にもう一度言いましょう。

成長のプロセスには順序があり、それを飛ばすことは出来ません。

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