話の分かりやすい人、話の分かりにくい人の特徴。

ビジネス

なんかこの人、何を言っているのかよく分からないな、と思った経験があると思う。

話している内容がいつも分かりにくい人というのは誰の周りにもいるものだと思う。
逆に、この人の話はいつも分かりやすい、という人も周りにいると思う。

この違いは何なのか。

話が分かりにくい人、つまり話下手な人は、主語がないとよく言われる。
つまり、「誰が」、「何が」、「何を」という話の主体を表す言葉が欠けていることが多い。
話の主体となるものが表現されていなければ、その後何を言われても分からないのは当然だと思う。

もし何の前触れもなく、ただ、
「綺麗だね」
と言われても、誰がなのか、何がなのか分からない。

ここまで主語が抜けるほどの人はいないと思うけれど、実際に主語が抜けることによって話が分かりづらい人は結構多くいるし、誰の周りにもいると思う。

これは文法がよく分かっていないからという話ではないと思う。
そもそも恐らく99%ぐらいの人が文法を気にして話していないと思う。

話下手な人が主語を忘れがちになる原因は、相手も自分の頭の中と同じ情景を見ているという勝手な思い込みをしているからだと思う。
だから、主語がなくても通じると思っているのだと思う。

例えば、友人と二人で桜の木の下に居たとすれば、
「綺麗だね」
と言っても、桜が綺麗だと伝わる。
しかし、前述したように、その情景に居ない場合、主語がなければ何が綺麗なのかは分からない。

これと同じで、恐らく主語が抜ける人というのは、自分の頭の中に浮かんでいる情景を相手も見ていると思い込んでいるのだと思う。

本当に同じ情景を見ているのであれば、わざわざ「桜が」なんて主語を付けずに、「綺麗だね」という方が自然だから。
本人からすれば、そこに何の違和感もないのだと思う。

だから話下手な人は主語が抜け、結果として話が全然伝わらない。

では話し上手な人はどうかというと、単純に話下手な人の逆で、自分の頭の中のイメージを相手に鮮明に伝えてから結論を伝える。

これは主語がないとかあるとかいうレベルではない。
重要なのは、相手がその情景を思い描けるほど鮮明にイメージを伝えること。
そのイメージが鮮明に伝われば伝わるほど、結論も上手く伝わる。

だから、実は話し上手な人は道案内が得意だと言われる。

話下手な人は、まるで地図に書かれていることをそのまま伝えるかのように、2つ目の信号を右に曲がって、300mほど直進して、そこに見える小さな路地を入ったところが目的地です、というような伝え方をする。
けれど話し上手な人は、2つ目の信号の角にマツモトキヨシがあるので、そこを右に曲がって、300mほど直進したらガソリンスタンドが見えるので、そこに見える車一台入れるかどうかぐらいの細い路地を入ったところが目的地です、というように、相手に情景をイメージさせることが出来る。

どちらが分かりやすいかは一目瞭然だと思うけれど、これも、前者は相手が同じ情景を思い描けていると勝手に思い込んでいるからこのような説明になるのだと思う。
それに対して後者は、相手に自分が思い描いている情景を伝える必要があると思うからその情景を事細かに伝えているのだと思う。

たったこれだけで、相手に自分の思い描いている情景を伝えるだけで、話の伝わり方が全然変わってくる。
どれだけ素晴らしい結論を持っていようと、前段階のイメージが伝わっていなければ、相手は話に付いて来られなくなる。

あまり良いことではないけれど、世の中で詐欺師というものがいまだに成り立っている理由はここにあると思う。
彼らは相手にイメージさせる天才だと言える。
実在しないものまで相手に鮮明にイメージさせ、相手を納得させるのだから大したものだと思う。
もちろんそれらの行為は許されないことだし、人を騙すなんてことは言語道断。
せっかくの才能の使い方を間違っているけれど、詐欺師というものがいまだに成り立っていることから、相手にイメージさせることがどれだけ重要なのかは分かると思う。

自分の頭の中にあるイメージが伝わってこそ、やっと結論を深く落とし込んでもらうことが出来るのだと思う。

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