働かざる者食うべからずという時代の終わり。働くだけでは食っていけない時代の到来。

お金

働かざる者食うべからずという言葉がある。
これは皆さんご存じの通り、働かない怠け者は食べることさえ許されない、食べていくためには働かなければならないという意味。
けれど、働かざる者食うべからずという時代は終わりを迎えようとしているかもしれない。

働かざる者食うべからずというこの言葉は、裏を返せば、働けば食っていけるという意味にもなる。
けれど、残念ながら働くだけでは食っていけない時代が、もうそこまで来ていると思う。
そのことは、たくさんのニュースが教えてくれている。
会社の倒産により職を失う中高年、就職先、再就職先が見つからない人々、老後資金が足りない高齢者など。
それらの人たちは一生懸命働いているし、社会保険も年金も支払っている。
けれど、歯車がちょっと狂ったせいで路頭に迷っている。

そのような人たちは、運が悪かった、不運に見舞われたのだと言われる。
確かにそうだと思う。
けれど、ここまで多くの人が簡単に職を失う社会になってしまったのだから、このようなことは想定の範囲内にしておかなければ、今後の社会を生き抜いていくことは難しくなると思う。

今はコロナ禍のせいだとか、景気が悪いせいだと言うかもしれないけれど、そんな時代が何年続いていて、そしてどれだけ悪化していることだろう。
いつの時代も、それなりの災難や不況はつきものだと思う。
今後で言えば、AIの誕生、進化もさらにそれを加速させるかもしれない。
そうであれば、いつこのように歯車が狂うか分からないということは、想定の範囲内にしておいて、そのような時に向けて準備をしておく必要があると思う。
つまり、いつまでも現状を維持できると思わないこと、いつどうなってもおかしくないという現代社会をよく把握しておくことが大事だと思う。

そう考えれば、今の会社の給料一本に頼ることの怖さ、国の社会保障制度に頼る怖さが見えやすくなると思う。
自分がそんなことになるわけがないと、ついつい思ってしまいがちだけれど、これだけ多くの企業が倒れているのだから、自分だけは大丈夫だと思う方がおかしいと思った方がいい。
現状を楽観的に捉えて、もしもの事態が起きた時に対応できず、食べていくことすらままならないという状況に陥ってからでは取り返しがつかない。
それだけで人生を棒に振ることになるかもしれない。
今後、そのような人はさらに増えてくることになると思う。

そうならないためには、今勤めている会社とは別に、自分で稼ぐ能力や、社会に必要とされる能力を持っておく必要がある。
いつでも稼げる能力や、どんな会社でも欲しがるような能力を持っていれば、こんなに安心なことはないと思う。

今の会社の給料一本に頼る人というのは、勤務先の会社に合わせて仕事をしたり、スキルを磨いたりすることが多い。
その場合、今の会社では重宝されるし、重要とされるスキルを持っているかもしれないけれど、一歩その会社を出てしまえば、それらのスキルは役に立たないということがある。
ある会社では課長だった人が、全く他社に採用されない、あるいは採用されたとしても結果を出せないというのはよくある話。
だからこそ、考え方や働き方、能力、スキルに至るまで、今の会社一本に合わせることは危険だと思う。
昔ならそれで良かったのかもしれないけれど、会社に勤めていれば安泰だった時代は崩壊しつつあり、終身雇用も崩壊している。
そうであれば、その会社だけに焦点を合わせた考え方や働き方、スキルは危険であり、どれだけその会社で重宝されたとしても、もしその会社が無くなったとことを考えると、リスクが大きすぎる。

今の世の中、「一人の人間に対して、一つの会社」という構図は危険だと思う。

これはよく考えてもらえば分かると思うけれど、例えば自分の会社の取引先が一社しかなく、自社の売上が完全にその取引先からの売上になるとすれば、これほど危険なことはない。
その取引先が倒産したり、その取引先に契約を打ち切られたりしたらたちまち売り上げはストップしてしまうから。

けど、これって「一人の人間に対して、一つの会社」という構図と同じじゃないか?ということ。

勤めている会社が倒産したり、勤めている会社から契約を打ち切られたら、たちまち自分の収入源はストップしてしまう。
このことの怖さは分かると思う。
だからこそ、倒産したり、契約を打ち切られたりしても、新たな取引先がある状態にしておかなければならない。
つまり、いつその会社を去ることになったとしても、すぐに次の会社に勤められる状態にしておくか、あるいは自分で稼ぐことの出来る能力を持っておく必要があると思う。

これだけ倒産、リストラ、早期退職、派遣切りなどで、路頭に迷う人がたくさん出てきている時代。
ここまで来たら、運が悪かったなどと言っている場合じゃないと思う。
確かに運が悪かったのかもしれないけれど、それを想定して準備をしている人と、他人事だと楽観的に捉えて準備をしていなかった人とでは天と地ほどの差が生まれる。

今の世の中、いつでも、誰にでも、歯車が狂う瞬間がやってくるものだと理解しておかなければならないと思う。

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