考えることは最も過酷な仕事だ。だからそれをやろうとする人がこんなにも少ないのだ。

名言

考えることは最も過酷な仕事だ。
だからそれをやろうとする人がこんなにも少ないのだ。

ヘンリー・フォード
(アメリカの企業家、フォードモーターの創業者。)

自動車王、自動車の育ての親として有名なヘンリー・フォード。
その名の通り、自動車の大量生産によって財を成した。
まだまだ自動車が一般な移動手段として使用されておらず、馬車などで移動していたころに、自動車はいずれ一般的な移動手段になると信じ、それに着手した。
その結果、代表作とも言えるT型フォードの生産に成功し、アメリカの多くの中流の人々が購入できる自動車を開発した。

そんなヘンリー・フォードは、小学校もろくに卒業していないほどの無学だった。

以前に、
知識は力なり。しかし、もっと重要なのは知識を目的達成のために転換する術である。
という記事でも書いたけれど、ヘンリー・フォードには有名な話がある。

ある時、自動車王として財を成し、著名人となったヘンリー・フォードに対してマスコミが、ヘンリー・フォード無知であると叩きはじめた。
それに対し、ヘンリー・フォードはマスコミを名誉棄損で訴えた。
裁判の時、マスコミはいかにヘンリー・フォードが無知な人間であるかを証明するために、学校で習うような歴史の問題などの一般常識で、ヘンリー・フォードを質問攻めにした。
当然、その類に関しては無知であるヘンリー・フォードは答えることが出来なかった。
マスコミ側は鬼の首を取ったかのように勝ち誇り、法廷内も笑いの渦が起こっていた。
その時、ヘンリー・フォードはマスコミや聴衆に対し、このように言い放った。
「このようなバカげた質問に何の意味があるのだろうか。私のデスクの上にはたくさんのボタンがある。その中の正しいボタンを押しさえすれば、私の必要としている知識を持った部下たちがすぐに飛んできてくれる。どうして私があなたの質問に答えるために一般知識を詰め込んでおく必要があるのか。」

確かにヘンリー・フォードには一般知識の教養はない。
けれど、実際にヘンリー・フォードは自分よりも優秀で多くの知識を持った人間を雇い、部下につけることで、自動車王として財を成し、法廷内にいる誰よりも成功している。
この一言に、マスコミは沈黙し、法廷内の誰もがヘンリー・フォードの正しさを理解した。

そしてヘンリー・フォードはこのようにも言っている。

「私なら、何か問題があったら、立派な教育を受けた頭のいい人たちを雇って答えを出させる。そうすれば、自分の頭はすっきりした状態に保つことができ、もっと大事なことに使えるからね。大事なことというのは、たとえば『考える』といったことだよ。」

この話から分かるように、ヘンリー・フォードは、考えるということに対してかなりの重きを持っている。
今日紹介した名言は、ヘンリー・フォードが仕事の上で、あるいは生きていく上で、何を大切にしてきたかが分かる言葉だと思う。

私個人的には、考えることは難しいことではないと思う。
けれど、過酷ではあるかもしれない。
何も考えず、ただ人の指示に従って動くことの方がよほど楽だから。
けれど、それでは自分らしく生きたり、自由に生きることは出来ない。

誰もが、ただ人の指示に従って動くことは良くないことだと頭では分かっているはずだけれど、それでも人の指示がないと動かない人、あるいは動けない人は多い。
これは、考えるという仕事がどれだけ過酷であるかを物語っていると思う。
けれどそれと同時に、考えるという仕事がどれだけ大事なことなのかも物語っている。
ほとんどの人がしないのであれば、それをするだけで大きな差が生まれるということ。

今の世の中でも、仕事で大きな成果を上げるのは、知識やスキルを持っている人ではない。
リーダーシップをとれる人や、マネジメントが出来る人。
つまり、考えることで新たな発想を生んだり、現状を変えることの出来る人。
そしてヘンリー・フォードが活躍したのはおよそ100年ほど前のこと。
そう考えると、この法則は不変であると言える。

今日のヘンリー・フォードの名言は、それを一言で最も完璧に教えてくれる名言だと思う。

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