人の行く裏に道あり花の山。千利休の名言から学ぶこと。

名言

人の行く裏に道あり花の山
いずれを行くも散らぬ間に行け

- 千利休 –
(戦国時代の商人、茶人。)

この言葉は、元々は千利休の句と言われておりますが、現在は株式投資などの相場の格言とも言われる有名な言葉です。

株式や為替などの相場とは、投資家の集団心理が働くことで変動しており、時に過剰に動いたりします。
そのような集団心理で動いた相場とは、皆が注目する頃にはピークが終わっており、皆が投資し始めたころには逆に動いてしまうということが多々あります。

最近で言えば仮想通貨、ビットコインなんかはそうですね。

皆が仮想通貨に注目しだし、多くの人が投資しだしたころには大暴落したというのは記憶に新しいことです。

そして「いずれを行くも散らぬ間に行け」という言葉は、人が注目していない間に投資しておき、暴落などが起こらない前に勝ち逃げるべきであるという、まさに相場にはピッタリな格言となっています。

しかし、この言葉は相場だけにピッタリな名言ではなく、世の中、人生にとっても素晴らしい名言だと私は思います。

どんなことでも、大抵上手くいっている人、成功している人の真似や流行とされていることを取り入れて、自分も成功しよう、一旗揚げてやろうと考えるものですが、二番煎じはなかなか上手くいかないことも多いのではないでしょうか。

やはり成功例があるから自分もやってみようと思うものですし、何の前例もなく、上手くいくかいかないかも分からないことに、人はなかなか踏み込めないものです。

実際、多くのビジネス書や自己啓発書にも、まずは上手くいっている人を徹底的に真似ることをおすすめしていますし、日本には古来より、守破離という言葉があるように、まずは師匠の教えを徹底的に守るべきだという教えもあります。

確かに、結果には必ず原因があり、全く同じことをすれば全く同じ結果が出るはずです。

世の中は結構システム的なところがありますから、寸分の狂いもなく成功している人の真似をすれば、同じ結果が得られるはずです。

私も成功者の真似をすることは否定しませんし、むしろ最初は徹底的に真似するのもいいと思います。

しかしそれでも、守破離の言葉通り、師匠の教えを徹底的に守った後はその教えを破り、離れる必要があるということです。
全く同じことを真似し続けたところで、ある程度は上手くいったとしても、成功することは難しいでしょう。

さらに、もしそれが多くの人がすでに真似していることなのであれば、全く上手くいかないこともあるでしょう。

なぜ全く同じことをしても二番煎じでは上手くいかないのか。

それは、前提条件が違うからです。

あることで大成功した人の真似をしたとしても、
その人とは資金力も違うかもしれないし、時期も違う。
そして性格も違えば人脈も違う。
住んでいる場所も違えば年齢も違うわけです。

いくら忠実に全く同じことを再現したとしても、この前提条件が違えばそもそものスタートが違うわけです。

そして前提条件は100%違います。

だから人の真似をしてもなかなか上手くいかないことが多いわけです。

話を投資の話に戻すと、かの有名な投資家、ウォーレンバフェットと同じ会社に投資をすれば儲かると言われることがありますが、バフェットとはまず資金力が違うわけです。
バフェットは長期投資の達人ですから、資金力の無い人が同じ投資をしたとしても、一度その投資対象が下落したとき、損失に耐えられないということが起こるわけです。
そして資金力があったとしても、バフェットの投資に対する考え方や思考、忍耐を持っているわけではないので、これもまた損失に耐えられないこともあるわけです。

これこそ、積み上げてきた物が違うという前提条件の違いであるわけです。

また、今はYouTubeで稼ぐユーチューバーが凄く増えてきましたが、成功している人はほんの一握りでしょう。
これもまた、参入者が多くなっているということや、時期、需要と供給のバランスなど、前提条件が違うわけです。

もし自分はそんなに成功したいわけではないと思っている人であっても、この前提条件の違いは意識しておくべきだと思います。

人脈、時期、資金力、性格、知名度、住んでいる場所、年齢、性別、全て違うわけです。

もっと言うならば、過去に自分が成功したことであっても、その当時の自分と今の自分の前提条件は違うわけですから、以前と同じことをしても成功するとは限らないわけです。

大成功したいのであれば、やはり何か人と違うことをする必要があるわけですが、大成功したいわけではなくとも、何か変化をつけなければなかなか上手くいかないと言えます。

人の真似をすることも大切ですが、結局最後は自分の頭でしっかり考え、変化をつけることが必要であるわけです。

最初は真似でもいい、しかし最終的にはクリエイティブな部分が必要になってくるわけです。

自分独自の思考や行動も無く、周りと同じことをしていては、いくら努力をしてもその努力を最大限に活かすことは難しいでしょう。

レッドオーシャンという言葉もあるように、人が群がっているところで成功するのはなかなか難しいものです。
そして群がる人が多ければ多いほど、それは一過性の流行となり、すぐにその市場は衰退していくものです。

そうであれば、やはり自分の信じる道、手法、思考で道を切り拓くこともまた大切なことだと思うわけです。

人の行く裏の道を通るべきだとまでは言いませんが、
少なくとも人が多く群がる場所の危険性、そして人が居ない道の可能性は意識するべきではないかと思うわけです。

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