会社で必要とされるのは人を育てることの出来る人、あるいは人を動かすことの出来る人である。

ビジネス

企業において、人を育てることは非常に重要です。
これは多くの人が述べていますが、しかし人を上手く育てられる人はそう多くないと言えます。
恐らくこの原因は、育てる立場のマネージャーとは、大抵プレイヤーとして成果を上げた人が就くことの出来るポジションだからです。
つまり、決して人を育てたり、コミュニケーション能力が高い人がマネージャーになるのではなく、プレイヤーとして成果を上げた人がなるものだからです。
言わば、プレイヤーとしては一流であっても、決して人を育てるということで成果上げたわけではないため、そのポジションに就いたとしても、上手く人を育てられるとは限らないわけです。

名選手、名監督にあらず。

という言葉もあるように、一流のプレイヤーだったからといって一流のマネージャーになれるとは限らないわけです。

しかし結論から言うと、会社で必要とされるのは人を育てることの出来る人、あるいは人を動かすことの出来る人です。

これは、企業という構造を見れば分かりますが、企業とは一人では出来ないことをたくさんの人が集まってやることで収益を生み出す構造になっています。
もし一流プレイヤーがいることが大切で、その人の働きが会社の業績を左右するのであれば、その人は組織に属する必要は無く、一人でやって利益も独り占めしてしまえばいいわけです。
しかし構造的にそうではありません。
全員が正しく、能率よく働くことで成果を上げることが企業の収益を左右します。
つまり会社の立場から見ると、プレイヤーという個人の業績ではなく、いかに雇っている人達全員が能率よく働いてくれるかという部分が重要になってくるわけです。
そうであれば、その能率を上げることに貢献する人が必ず評価されます。
また、そのように人を育てることで、自分自身も分身を作ることになり、より効率的に成果を上げることが出来ます。
だから、会社で成果を上げたいのであれば、人を動かす、あるいは人を育てることが重要になってくるわけです。
これは特に部下や後輩を持っている人たちは意識しておくべき点であり、部下や後輩を持っていない、まだプレイヤーである人であっても意識しておく点だと言えるでしょう。

もし自分がマネージャーとして人を育てる能力があるのか無いのか分からない時は、一つの指標としてこう考えてみてはどうでしょうか。

例えばあなたが入社10年目だったとしましょう。
そして部下に入社5年目のA君が居たとします。
そのA君の姿は、5年前のあなた、つまり入社5年目のあなたと比べてどのような人材に育っているでしょうか。
5年前のあなたと同じような位置、あるいはそれ以上の位置にいるでしょうか。

このA君の位置が、あなたの育てる能力の一つの指標だと言えます。

少なくとも、マネージャーというポジションなのであれば同じような位置ぐらいにまでには育てておきたいところです。

こう言うと、その子の能力もあるし、仕事に取り組む姿勢にもよると感じるかもしれません。
確かに、スタート地点の時点であなたと差が開いていたのかもしれません。
しかしマネージャーとしてのポジションを任されているあなたは、どんな人材であっても、どんな条件であっても、その人たちを育てることが仕事であるわけです。
自分とは条件が違いすぎるからと言うのは、自分には出来ないと仕事を放棄していることと何ら変わりありません。
どんな人材であれ、どんな条件であれ、育ててみせるのがマネージャーの役割であり、会社もそれを求めているわけです。
そうであれば、必ず引き上げる方法見つけてあげることが会社に求められていることであり、あなたの仕事であるわけです。
これをクリアするからこそ、さらに大きな評価を得られ、さらに大きな期待を持たれ、さらに大きなビジネスに取り組むことが出来るわけです。

しかしここがターニングポイントであり、マネージャーとなった多くの人たちは、この難しさと憤りのために、プレイヤーに戻ることを選択してしまいがちです。
自分で成果を上げる方がはるかに簡単だからです。
しかし一時的にはそれで成果を上げることは出来るかもしれませんが、それ以上のポジションに就くことは出来ません。
あるいは、見切りをつけられ降格ということさえあるかもしれません。

私は学生時代に野球をやっていましたが、その時によく冗談で、
「全員俺やったら勝てるのに」
と言っていました。

ただの自信過剰の笑い話ですが、しかし実は、企業はこれを求めているわけです。

確かにあなたは優秀だからこそ評価され、今のポジションにいるのだと思います。
しかしよく考えてみて下さい。
そもそも優秀なあなたと、あなたの部下が同じような能力、同じようなモチベーションで仕事に挑んでいることの方が珍しいわけです。
それでも、そんなあなたと同じような人材になるように育てて下さいと会社側はあなたに求めているわけです。
そしてそれこそが優秀なマネージャーの仕事であり、人を育てるということなのではないでしょうか。

全員あなただったら会社は安泰なわけです。
だから、全員あなたである体制を作ってくれ、というわけです。

そしてそれがあなたの仕事であり、今後の会社を左右する仕事であり、あなたの今後の仕事を左右する仕事であるわけです。

入社5年目のA君を、あなたと同じぐらいに育てる、あるいはあなた以上に育てるのは、それらを経験し、その能力を持っているあなたしか出来ない、それぐらいに考えていいと思います。

あなたはA君を5年目で同じぐらいに育てることも出来れば、1年目で同じぐらいに育てることも出来るはずです。
その能力こそが、会社にとって必要な能力であり、あなたにとっても習得すべき能力であるわけです。

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