仕事の本質を理解していたとしても、人間の本質を理解していなければ、人を動かすことは出来ない。

ビジネス

ビジネスにおいて、人と人との協力は必須。
それがなければ、ほとんどのビジネスは上手くいかないといっていいと思う。
だから、人間関係、人脈、コミュニケーションはビジネスでは最も大事な要素の一つだとされている。

そしてビジネスにおいては、早く仕事が出来る人、スキルが高い人よりも、リーダーシップをとったり、マネジメントが出来たりする人、つまり人を動かす人の方が出世するし、求められている。

このことに関しては、以前の記事で書いたので参考にしてほしい。
会社で仕事をする上で最も重要なこととは?その本質を理解しなければ出世も昇給もない。

しかし残念ながら、会社でリーダーと呼ばれる人や、マネジメントをするポジションに立つ人であっても、本当の意味で人を上手く動かせる人は一握りしかいないと思う。
それどころか、
「あいつは人の言うことを全く理解しない。」
「あいつには能力がない。」
「あいつに何度言っても全く響かない。」
などと、自分の仕事を放棄するかのようなあきらめの言葉が飛び交っていることも少なくないと思う。
このような人たちは、仕事の本質を理解していたとしても、人間の本質を理解していないのだと思う。

人間はロボットではない。
強制されたこと、ルール、マニュアル、正論、理屈などに必ず心から従うものではない。
つまり、それらに人を動かす力はないと言ってもいいと思う。
人が心から動く時は、共感、義理、人情、愛、高揚感、挑戦、欲望、喜びなどの感情が動いた時だと思う。
その本質を理解しないで、ルールや正論、理屈ばかり突き付けても、響かないのは当然だと言える。

以前にも書いたけれど、扉のカギをいくら壊そうとも、心にかかっているカギは決して外側から開けられるものではなく、絶対に内側からしか開けられない。

扉のカギをいくら壊そうとも、心にかかっているカギは決して外側から開けられるものではなく、絶対に内側からしか開けられない。

つまり、人が動く時は、何らかの感情が働いたときであり、その感情を動かせない限りは、本当の意味で人が動くことはない。
逆に言えば、人を動かすためにはその感情を動かすことが重要だと言える。

上司として正しいことを述べるのはもちろん大切なことだと思う。
けれど、目的は正しいことを述べることではない。
人を動かし、組織を動かして得たい結果を得ることであるはず。
正論を述べて諭すのは、その結果を得るための手段に過ぎない。
正論を述べて諭すだけでは相手に響かないのであれば、やはりこちらのアプローチを変える必要がある。
しかし、大抵の人はその努力を怠って、何度も何度も正論を述べ続ける。
いくら一生懸命、何度も何度も、あらゆる正論を述べたところで相手には響かないし、時には逆効果にさえなる。
そのような繰り返しをしているうちに、
「あいつに何度言っても全く響かない。」
という勝手な結論を出して自分の仕事を放棄する。

何度も同じことを言わすな、ではなく、何度も同じ教え方をするな、だと思う。

何度言っても響かない相手がいるのではなく、何度言っても自分の意思を届けられない自分がいるだけなのだと思う。

リーダーやマネージャーの仕事は人を動かし、統括し、組織を動かし、得たい結果を得ること。
上司らしく、正論を述べることが必ずしも結果を得ることにつながるわけではない。
そうであれば、ただ正論を述べるのではなく、どうすれば相手の感情を揺さぶるアプローチが出来るのかを考えることが重要だと思う。

人は正論や理屈よりも、感情に従う生き物だということを理解しておかなければならないと思う。

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