怒りを覚えない方が良いなんてことは22歳の新入社員でも分かる。しかし、55歳の課長でも実行することは難しい。

自己啓発

ストレス社会と言われるこの世の中、誰もがたくさんの人が不満を持ち、怒りを持っていることでしょう。
日々、誰にでも怒りを覚える瞬間はあると思います。

しかし、怒りの感情を持つと、冷静さを失い、正しい判断が下せなかったり、普段は出来るはずの動きが出来なかったり、思考が停止してしまったりします。
怒りの感情を持つということは、自分の感情を制御できていない状態であり、一種のパニック状態であり、ある意味病的な状態であると言えます。
恋は心の病だと言われることがありますが、それとよく似ているのではないかと思います。
自分の感情に理性や思考を支配され、盲目的になっている状態です。
そんな状態で、物事が上手くいくはずがありません。
だから、怒りの感情は持たない方が良いのです。

と、言ったところで、そんなことは当然であり、22歳の新入社員でも分かる理論であるわけです。
しかし、この分かり切った理論は、55歳の課長でも実行することはなかなか難しいものです。

頭では分かっていても、結局その感情を抑えることは至難の業であるわけです。
そうであれば、どのようにこの感情と向き合っていく必要があるのか。

私個人的には、感情を抑えるという一辺倒だけではなかなか難しいと思います。

そもそも怒りというものは、本能で感じるものであり、それを感じないようにするなんてことは、人生を悟り成熟した素晴らしい人間か、どこかの名の知れたお偉いお坊さんぐらいなのではないかと思います。
その境地に立つことを目指していけばいいのでしょうが、いきなりその感覚で怒りを感じないようにしようと思っても無理があるわけです。

だから、私は怒りを鎮めるために3段階の壁を作ってみることをおすすめします。

まず1段階目は、交わすこと。
例えば、どれだけ理不尽なことがあったとしても、どれだけムカつくことがあったとしても、「どうぞお好きなように」とかわすことをルールとして決めておくと、例えムカッとしても、何も意識していないよりは割とかわすことが出来やすくなります。

前述したように、怒りを感じないほどの境地に立つのは至難の業です。
ですから、まず大事なのは怒りを感じない境地に立つことを目指すのではなく、交わすことの出来る器の大きさを持つことです。

しかし、この交わすということも非常に難しいものです。
これも非常に成熟した人間でないとなかなか出来ることではないと思います。
そうであれば、次の第2段階の壁を作っておくべきです。

第2段階の壁とは、自分を俯瞰して見て、第三者として状況をよく考えることです。

冒頭でも書いた通り、怒りの感情を持つと、どうしても冷静な判断が出来なくなるものです。
例えば、上司に叱られた場合、まずは謝ることが先決だと頭では分かっていても、もし上司から理不尽な言葉が出たとすれば、怒りの感情が生まれてきて、言い訳したり、上司にたてついたり、場合によっては暴言を吐いてしまうかもしれません。
それは怒りの感情に任せてしまうからそうなるわけです。
もっと冷静に、第三者として状況を良く考えることで、今どうすべきかということが見えてきます。
自分の中には怒りの感情が残ってしまうかもしれませんが、一度俯瞰して自分を見ることで、少なくとも正しい判断を下しやすいと言えるでしょう。

しかし、残念ながらこれもそう簡単に出来ることではありません。
普段から意識して、このような経験をたくさん積むことで、出来るようになってくるものです。
もし、自分を俯瞰して見ても納得いかない、あるいは俯瞰するほど余裕がないほど怒りの感情を覚えている場合は、

第3の壁、その場から出来るだけ早く立ち去ることです。

怒りの感情というものは、どんどんエスカレートしていくものであり、特に怒りの矛先である相手が目の前に居ればエスカレートするものです。
さらに、相手がまだあなたの感情を逆なでするような言葉を発している最中なら、なおの事です。
出来るだけ早く立ち去ることをおすすめします。

怒りを感じないようにする、あるいは抑えるということだけを考えていると、どうしても無理が出てきます。
そもそも怒りを感じないようにすることも、抑えることも、よほど成熟した人間でないと出来ないことですから。
だからこのように、3段階の壁を作ることで、ある程度余裕が生まれるはずです。

怒りの感情がもたらす最も怖いこととは、怒りの感情が理性に負けて独り歩きし、取り返しのつかないことをしてしまうことです。
そこまでいかなければ、大抵の場合は怒りの感情を持ってしまったとしても大事には至りません。
だから、出来れば怒りを感じないこと、怒りを抑制できることが良いわけですが、まずは怒りを独り歩きさせないことが大切であるわけです。

自分を俯瞰させる、あるいはその場から立ち去る。
そのようにして、まずは怒りを独り歩きさせないことを意識しつつ、自分がなぜ怒りの感情を持ってしまったのか、後で冷静に分析してみることが大切です。
そのように、自分の感情と、そして理性と向き合っているうちに、どんどん成熟された人間いなっていくはずです。

いきなり仏様のような境地に立つことは出来ないと理解した上で、怒りの感情と上手く向き合い、少しずつトレーニングするイメージで自分の感情をコントロールできるように努めていくことが大切なのだと思います。

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