テクノロジーの進化で、世の中はどんどん便利になってきています。
18世紀半ばごろに起こった産業革命を皮切りに、世界の産業、工業が栄え、電化製品や自動車が出来、人々の生活はどんどん便利になってきています。
そして今私たちは、間違いなくIT革命時代に生きています。
ITのインフラが完全に整い、パソコンやスマートフォンは誰もが持つ時代になりました。
私たちは今、インターネットのおかげで得たい情報は簡単に得ることが出来ます。
学校で勉強しなくても、誰かに教わらなくとも、学ぶ環境は整っているわけです。
さてこのテクノロジーの進化は確かに私たちに便利さと豊かさをもたらしてくれます。
しかしここで一つよく考えなければならないことがあります。
それは、ITの進化と、それによるグローバル化で世界の格差は無くなってきているということです。
世界経済で言えばタイ、インドあたりは今や日本を超える勢いで成長しています。
私たちがITのおかげでいつでも簡単に情報を得ることが出来るように、それらの国はすでに同じように情報を得ることが出来るわけです。
そして今は発展途上国と言われる国にITのインフラが整えばどういうことが起こるのか。
世界中のすべての人たちが、同じ条件に立つということです。
世界中のすべての人たちが同じように学ぶことが出来、同じように発信することが出来るわけです。
今まではアメリカに次ぐ第二位の経済大国として優位であった日本ですが、そんな時代はとっくに過ぎ去っていて、日本の優位性は無くなってきているわけです。
その優位性はITの進化によってどんどん無くなり、やがて世界中のすべての人が同じスタートラインに立つ日が来るわけです。
今はITと無縁のように思える発展途上国であっても、近い将来そのインフラは整うだろうと私は思っています。
もしそうであれば、世界中、誰もが同じ条件で情報を得ることが出来、また発信することが出来る時代が来るわけです。
世界の77億人が同じスタートラインに立つわけです。
有能な人はそのツールを使い、どんどん学んでいき、アウトプットし、自分の能力を高めていくことでしょう。
しかしそうでない人は、どんどん引き離されてしまいます。
この違いで、国と国との経済格差ではなく、本当の意味での、個人の経済格差が出てくるのではないかと私は思っています。
ITのおかげで世の中が便利になり、グローバル化が進むことによって大きなチャンスを迎えている一方、誰もが同じようにチャンスを迎えることになり、その戦いは激化するということも忘れてはいけないことだと思います。
日本という国の優位性、大企業という会社の優位性は失われていっているわけです。
つまり、これからは何の権威もなく、本当に平等な時代が来るからこそ、個人の思考、努力、行動がカギを握るのではないかと思うわけです。
実感はないかもしれませんが、日本国内でなぜこのような格差が生まれているのか。
なぜ学歴や資格は関係ないと言われ始めているのか。
その理由こそが、大企業という権威や学歴という権威が失われているからではないでしょうか。
すでに日本国内ではインフラが整っている分、誰もが平等の立ち位置になっているわけです。
それを有効に使った人たちが上手くいき、使えなかった人たちが上手くいきにくくなってきているわけです。
日本国内でもこれだけ格差が出ているわけですから、世界中が同じ立ち位置になったらどうなるでしょうか。
そんな時代はすぐそこまで来ているわけです。
これからは勤めている会社や学歴、資格など関係なく、皆が平等になる時代が来ます。
つまり、個人の時代です。
平等であるからこそ、現代に生きる私たちはたくさんのチャンスがあるわけです。
しかしそれと同時に、平等であるからこそ何の言い訳も出来ず、全ては自分次第である時代が来ているということも言えるわけです。
勝ち組になるか負け組になるか、全ては今、自分がどうするかにかかっているわけです。
世界中の優秀な人たちは、このチャンスを活かし、インプットし、アウトプットし、どんどん勝ち組に抜けてくるでしょう。
誰もが平等にチャンスを得られる時代、そして一切言い訳の出来ない時代が到来しつつわるわけです。
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