自分自身が無知であることを知っている人間は、
自分自身が無知であることを知らない人間より賢い。
ソクラテス
(古代ギリシアの哲学者。)
汝自身を知れという言葉がある。
自分自身を知るということは、他のどんなことよりも必要なことだと思う。
人間はどれだけ成長しても、完璧にはなれない。
どれだけ勉強し、学び、経験し、成長しても、必ず上には上がいる。
学ぶべきことはいくらでもある。
つまり人間とは、どれだけ偉くなっても、立派になっても、何歳になっても無知だと思う。
無知とは、決して知識だけのことではない。
知識に限らず、自分に足りない部分のことを指す。
それを認めること、そしてその事実を理解することが大事だと思う。
そもそも人間とは、もともと愚かなものだと思う。
こうしたいと思っていても能力が追いつかない。
こうしたいと思っていても感情に流される。
頭では分かっていても、冷静な判断が出来ない。
誰でも少なからず愚かなところがある。
だから、愚かである自分を責めたり、嫌になったりする必要はないと思う。
愚かな部分があるからこそ、人は成長できるのだと思う。
だからこそ、自分の無知、自分の愚かさを認める必要がある。
それを認めることで、前に進むことが出来るのだと思う。
私たちは何もスーパーマンになる必要はないし、スーパーマンであるかのように見せる必要もない。
ありのままの自分が、今の自分の現在地なんだと思う。
現在地を知らなければ、目的地にたどり着くことは出来ないし、そもそも目的地を決めることさえ出来ないかもしれない。
スーパーマンであるかのように取り繕っていては、自分自身の進む方向が見えにくくなる。
人は誰もが愚か者である。
このことを忘れてはいけない。
けれど、一つ言えることがあるとすれば、
前に進むつもりのない愚か者は、本当の愚か者になってしまう。
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