情報を得るときは事実だけを見なければ、メディアに操作されることになる。

自己啓発

今の世の中、情報を得ることはとても簡単。
ネット、新聞、雑誌、書籍、コミュニティなど、あらゆるところから情報を得ることが出来る。
とても便利な時代だと言える。
けれど、あまりに情報が多すぎるため、情報を取捨選択する能力が必要になってくる。

近頃は嘘の情報というものは少なくなってきたけれど、
偏った情報というものはいまだにたくさんある。

例えば、今回の安倍総理の辞任に関して書かれた記事でも、各メディアによって書かれている内容は全然違う。
あるメディアでは、アベノミクスによって経済成長させた功績を讃えている。
また、あるメディアでは、富裕層をさらに富裕にさせただけで、一般人はその恩恵にあずかっておらず、むしろ貧困に陥ったと書いているメディアもある。
ひどいメディアだと、逃げの辞任だとまで書いている。

このように、同じ事実を報道していても、全く違う印象を与えることがある。

少し話は変わるけれど、売れる営業マンにはたくさんの売れる要素がある。
その中でも最も大きいと言っても過言ではないのが、いいストーリーを語るという要素だと思う。

例えば、Aという商品を売るときに、本来必要な情報というのは、このような機能がある商品が、〇〇円で売っているという情報。
けれど、当然それを伝えるだけではなかなか商品は売れない。
そこで、その商品のストーリーを語ることで、商品が劇的に売れやすくなる。

例えば、その商品を買うことで得られるメリットや、買うことで起こる生活での変化、その商品の歴史を語ったり、発売から今までで何個売れているかという情報などを語る。
営業マンから、「皆さん買われていますよ」という言葉を聞いたことがある人も多いと思う。
それは、商品そのもののことを語っているのではなく、それにまつわるディテールを語り、ストーリを作っている。
つまり、物を売るときに重要なのは、商品そのものの情報よりも、お客さんの感情を動かすストーリー作りの方だと言える。
具体的な数字やその商品の効果、得られる感情など、商品そのものの情報よりも、自分が売る商品のストーリーをどれだけ語ることが出来るかが大きい。
いくら機能の説明ばかりをされても、よくわからないし、買う気にはならないと思う。

これはメディアの報道にも同じことが言える。

メディアもストーリーを語らないと、全く面白くない情報になってしまう。
だから、メディアも多くのストーリーを語る。

例えば死亡事故が起きた時、必要な情報は、今日深夜1時頃、渋谷区で死亡事故が起きました、ということぐらいだと思う。
それだけで、渋谷で死亡事故が起きたという事実は伝わる。
けれど、それでは報道として面白くない。
そこで、今日深夜1時頃、渋谷区で「50歳の男性」「帰宅途中」「白い乗用車と衝突し」、死亡する事故が起きましたと伝えることで、少し絵が見える。

さらに、「車を運転していたのは20代の男性」「アルコールが検知された」「免許を取得したばかり」などの情報が加わることで面白くなってくる。

そして「被害者の家族は突然の別れに・・・」「死亡した男性はシングルファーザーで」「近所の人たちは男性のことをこのように語っています」「遺族はこの悲しみを繰り返してはいけないと、訴えかけました」などという情報が加わると、いよいよストーリーが見えてくる。
再現VTRなどで、悪そうなBGMをかけたり、容疑者の声を野太い低い声で表現したりするのもこのためだと思う。

かなり遠回りになってしまったけれど、話を本題に戻すと、要するに情報の中にはかなり余計な部分が入っているということ。
メディアやニュース、ネット記事などは面白く伝えるためにたくさんのディテールを加え、ストーリーを語る。
それは面白く伝えるために努力しているし、受け取る側も面白いからいいと思うけれど、それによって事実が見えにくくなることも確かだと思う。

前述したように、今回の安倍総理の辞任でも、功績を讃えている記事を見た人と、失墜を述べている記事を見た人との受け取り方は全く違うものになると思う。
それは紛れもなくメディアに操作されていると思う。

重要なのは、安倍総理が辞任したと言う事実と、それによる景気や政治の動向であって、メディアの感想や感情、意見ではない。
これらを見誤ると、正しく情報を得られなくなってしまう。

株式相場なんかでも、同じ事実を見ていているはずの、その世界のプロと呼ばれるコメンテーターでも意見は分かれる。
事実を見ずに、これらの意見を聞いてしまうと、正しく情報を読み取れなくなってしまうことがある。
実際、個人投資家で、元手160万円から200億円以上に資産を増やした通称BNFさんも、景気の動向や株式相場のチャート、経済指標は見るが、人の意見は出来るだけ聞かないようにしていると言っている。
これは紛れもなく、人の意見や偏った情報、感情によって事実が見えにくくなるからだと思う。

そうであれば、やはり情報を得るときに重要なことは、事実だけを見ることだと思う。
そのうえで、人の意見や偏った情報、感情とは無関係に、さらに自分なりに掘り下げて情報の事実を探しに行くことが大切だと思う。
そうでなければ、偏った情報に振り回され、メディアに操作されることになる。

情報を得るときに、人の意見や感情に惑わされると、例えそれが事実であったとしても、正しい情報を得ることは出来ないと思う。

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