貨幣価値が下がり始めている今、真剣に考えてほしいこと。現金投資一択は危険である。

お金

コロナ禍の今、日本に限らず世の中の経済状況はあまり芳しくない。

企業が倒産したり、人員削減を余儀なくされている状況であるため、働き口のない人たちが増えてきている。

緊急事態宣言に伴い、通常の経済活動が行えない状況であるから、それは仕方のない事であり、分かり切ったことである。

けれど、経済状況が芳しくないにもかかわらず、株価は上昇中。

実態が伴っていないのに、株価が上昇しているということは、いつか崩れる日が来る。

それがセオリー。

私もしばらくはそのように思っていたけれど、なかなか株価は崩れない。

そこで株価以外の分野にも目を向けてみると、株価以外の分野でも相場が上昇している。

全ての相場が上昇し続けるなんてありえない。

どこが崩れるのだろう?

そのように思っていたけれど、どの分野の相場も崩れない。

そこで違う視点に立ち、冷静になって考えてみた。

するとあることに気づいた。

結論から言うと、実態が伴わずに株価が上昇しているのではなく、ただただ貨幣価値が急激に落ち込んでいるのだと思う。

つまり、貨幣に価値がないから、その他の金融資産、実物資産にお金が流れている、それが実態なのだと思う。

だから、株価の上昇も、決して実態が伴っていないわけではないのだと思う。

景気がいいから株価が上がるというのがセオリーだけれど、景気が悪くても、その貨幣自体に価値がないのであれば、別の資産で保有しておきたいと思うのもセオリーであると思う。

今日は色々な相場の観点から、貨幣価値が下落している根拠と、現金を保有していることが決して安全ではないということを解説したいと思う。

30年6カ月ぶりに日経平均株価3万円超え

日経平均株価 3万円超え 1990年8月以来 30年6か月ぶり | NHKニュース
【NHK】週明けの15日の東京株式市場、日経平均株価は、先週末の終値に比べて500円以上値上がりし3万円の大台に乗りました。取り引…

2021年2月15日、30年6カ月ぶりに日経平均株価が3万円を超えた。

いわゆるバブル期以来の高値であり、このコロナ禍で経済状況が悪い最中に、バブル期と同じほどの水準まで高値がつくことに対して違和感を感じる人も少なくないと思う。

実際に記事中にも、
“市場関係者は「投資家の期待が先行する形で株価の上昇傾向が続いている。バブル期とは経済状況があまりに違うため、上昇のペースが速すぎるのではないかと警戒する声も聞かれる」と話しています。”
と書かれている。

つまり、行き過ぎた相場であり、実態が伴っていないと考える人も少なくない。
私自身も株価だけを見ればそのように思う。
しかし、前述したように、相場が上昇しているのは株価だけではない。

金相場7,000円台突破。いまだに40年前の最高値よりも高い水準を維持。

国内金、7000円突破 「通過点にすぎない」「銀次第で8000円」 市場の見方 - |QUICK Money World - 株式投資・マーケット・金融情報の総合サイト
金価格の上昇が続いている。国内の金先物相場は7日、初めて7000円台に乗せた。中心限月である2021年6月物は、日本時間7日午前に一時1グラム7032円まで買われ、過去最高値を更新した。国内金相場の見通しを市場関係者に

2020年8月、初めて金相場が7,000円を超えた。

この記事では7,000円は通過点に過ぎず、8,000円の大台もあり得ると書かれているけれど、結果としては6,000円台に戻り、現在も6,000円台後半で推移している。

しかし、これは1980年につけた最高値、6,495円よりも高い水準であり、いまだに40年ぶりの高値は崩れていない。

2013年以降、不動産価格も上昇傾向

【2021年版】不動産価格の動向~コロナやオリンピック延期の影響を解説~
「不動産価格指標」のグラフからは、不動産価格はコロナ禍以前の水準に戻ったとの見方もできます。しかし、2021年の公示地価は下落傾向との発表も。今後の不動産価格はどう推移するのでしょうか?東京オリンピックの延期が不動産価格に及ぼす影響は?データをもとに読み解いていきましょう。

不動産価格に関しては、戸建てやマンションの違いや地域の違いなどもあるので、一概に上昇しているとは言い切れないけれど、それでも傾向としては上昇傾向にある。

特にマンションの上昇率は凄い。

しかし、今後空き家は増える予想になっているし、人口も減少することが確実視されているので、今後土地は余ってくる可能性もある。

都心などの良い土地は相変わらず上昇していくかもしれないけれど、その他の地域ではどうなるか分からない。

そのため、不動産に関しては上昇していると言い切れない部分があるけれど、少なくとも現状で言えば上昇傾向にあるとは言えると思う。

ビットコイン、時価総額1兆ドル突破!600万円突破!

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極めつけは仮想通貨の急上昇。

2018年に、実質仮想通貨バブルが崩壊し、3年ほど沈黙を守ってきた仮想通貨だけれど、ここへ来て急上昇している。

ビットコインに関しては、2020年12月17日に最高値を更新してからその勢いはとどまることなく、2月19日には時価総額が1兆ドルを突破。
さらに翌日の2月20日、日本円で1ビットコイン600万円を突破。
2017年12月につけた過去最高値、約220万円と比べれば3倍近くの上昇となっている。

仮想通貨の上昇に関してはまだまだ根拠が見えづらいので、投資というよりも投機と言えるかもしれないけれど、仮想通貨に大きくお金が流れていることは歴然である。

これらの相場は下落するのか?

セオリーで言えば、株価が上昇すれば金相場は下落する。
つまり、現金や株などの金融資産が上昇すれば金や不動産などの実物資産は下落するということ。

その理由は単純で、例えば1万円の現金で2万円になる見込みがある「モノ」を買えるなら買っておいた方が得であり、2万円の「モノ」が1万円の価値になる見込みなら、今のうちに「モノ」を売って2万円の現金を手にしておいた方が得だということ。

金融資産と実物資産にはこのような相関関係がある場合が多い。

けれど、上記に紹介したように、現状はどの相場も上昇傾向にあり、それらのいずれかは行き過ぎた相場である可能性がある。

つまり、今の状況はこの相関関係が崩れている状況である。

それでも、いまだに上昇したどの相場も崩れる気配がなく、極めつけにまだまだ信頼度の低いと言える仮想通貨が上昇している。

これらの状況だけを見れば、現金、つまり貨幣価値だけが下落している可能性も十分にあると思う。

その場合、上記に紹介したような金融資産や実物資産の相場はさらに上昇する可能性があり、これらの相場どれも下落することなく、貨幣価値だけが下落していくということも十分に考えられると思う。

貨幣価値が下がり始めている今、真剣に考えてほしいこと。

私たちの共通通貨は基本的に現金だから、現金ありきで物事を考えてしまう。

だから、株式に投資すると損するかもしれない、金に投資すると損するかもしれないと考えてしまいがちだけれど、
現金を持っているということは、現金に投資していることになるということは忘れてはいけない。
貨幣価値が下がれば、株や不動産で損をするのと同じように、現金を持っているだけで損をするということになる。
相場があるのは何も株や不動産だけではなく、その相関関係にある現金も同じである。

現金を持っておけば安全だと思っているのであれば、その考え方は見直した方がいいと思う。

とは言え、現金以外の資産を持つのが怖いと思われる方も多いと思う。
そういう人はもう少しお付き合いいただき、下記の内容を見てほしい。

現金が本当に安全だと言い切れるのか、考えてほしい。

例えば、昭和40年の1万円の価値と現在の1万円の価値を比べてみると、約2~4倍、昭和40年の1万円の方が価値が高いと計算されている。

これは日銀(日本銀行)のサイトに掲載されている情報。

昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか? : 日本銀行 Bank of Japan

つまり、50~60年間で貨幣価値は約2分の1~4分の1になっているということ。
この計算でいけば、今100万円の現金を持っていたとしても、50~60年後には、その100万円の価値は実質25万円~50万円になるかもしれないということになる。

逆に、その他の金融資産、実物資産は上昇している。

株式相場の場合、2021年2月現在では日経平均約3万円になっているので、バブル期の1989年12月に付けた日経平均株価38,915円の最高値と比べると、約20%資産が減っている計算になるけれど、逆に2005年に付けた10,365円から比べると、約2.9倍資産が増加していることになる。

また、金相場で言えば、2020年の最高値は1グラムあたり7,063円。1973年の最安値、1グラムあたり690円から比べると、その上昇率は約10倍に昇る。
2000年の最安値、961円から比べても、約7倍に昇る。
直近の2019年の最安値、4,521円と比べても、1.5倍の上昇率となる。

それほど株式相場や金相場が上昇していて、逆に言えば貨幣価値が下がっていると言える。

さらに、現金から得られる金利は、メガバンクの定期預金金利なら0.01%~0.02%程度。
10年間100万円を預けていても100円~200円の利回りとなる。

一方株式投資の平均利回りは5%程度。
10年間100万円を運用したとすれば、50万円の利回りとなる。(複利なし)

さてここで、自分の資産について一度真剣に考えてほしい。
本当に現金が最も安全で、最も良い資産なのかどうか。

私たちが資産を持つときのスタートは必ず現金だから、現金ありきで考えてしまうけれど、ゼロベースに戻ったときに、現状を踏まえて本当に現金に投資するだろうか。

そのように考えてみると、違った選択肢になるのではないかと思う。

何の知識もなく投資をすることは危険だけれど、もしほんの少しでも現金以外の資産を持っておいた方がいいかもしれないと思うのであれば、お金の勉強をしてみてもいいのではないかと思う。

世の中お金だけではないけれど、お金は確実に人生の選択肢を増やしてくれるツールであり、上手く付き合うことで大きな恩恵を与えてくれる道具だと言える。

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