過去を変えることは出来ないけれど、過去の捉え方は変えられる。

哲学

よく、過去は変えられないが未来は変えられると言われる。
過去とは過ぎ去ったことであり、タイムマシーンでもない限り、過ぎ去った事実を変えることは出来ない。
それに対して未来とは、現在よりも先の物であり、これから来るものであるから、現在を変えることで未来は必然的に変わってくる。
よくアニメや映画などで、タイムマシーンに乗って未来から来た人は過去を変えてはいけない、変えてしまうと自分たちが帰る未来の世界まで違うものになってしまう、などというワンシーンがあるけれど、未来とはまさにそのように、現在を変えることで変わってくるものだと思う。
そうであれば、やはり過去は変えられないが未来は変えられるという言葉は間違っていないと思う。

けれど重要なのは、過去の事実そのものは変えられないけれど、過去の出来事をどう捉えるか、過去の出来事をどのように解釈するか、過去の出来事に引きずられるのか、払しょくするのか、活かすのかによって、現在が大きく変わるということ。
つまり、過去の事実そのものを変えることは出来ないけれど、過去の事実をどのように捉えるかによって、過去の記憶、解釈、理解、イメージは変えることが出来ると思う。

例えば貧しかった過去、いじめられていた過去、人に裏切られた過去、大失恋をした過去など、どれをとっても辛い過去だと言える。
けれど、貧しかったからこそ豊かになりたいという思いが人一倍強くなったのかもしれないし、いじめられていたからこそ少々の辛いことがさほど気にならなくなったり、あるいは反骨精神が生まれたのかもしれない。
人に裏切られたからこそ人を見る目が養われたのかもしれないし、大失恋を経験したからこそ今の彼氏、彼女、夫、妻と結ばれたのかもしれないし、あるいはこれから最愛のパートナーとの出会いが生まれるのかもしれない。

このように、過去の事実は変わらないけれど、過去の捉え方を変えることは出来る。
その捉え方次第で、現在の思考と行動が変わる。
それが、未来を変える大きな要素の一つになると思う。

実際、今は順風満帆に見える人たちほど、過去にこのような辛い経験をしていたり、何らかのトラウマを持っている人が多いと言われている。
そのような人たちは、過去の辛い経験を、良い経験だったと捉え、現在に活かし、そして未来を勝ち取ったのだと思う。

辛い経験を辛い経験のまま心に残していれば、家庭が貧しかったから今も貧しい、いじめられっ子だから人とはあまり関わらない、裏切られたから人を信用しない、大失恋をしたから恋愛をしない、ということにもなりかねない。
同じ過去の事実を見ているのに、捉え方によってこれほどまでに現在の思考や行動が変わる。
そして未来もそれに比例して変わっていく。

そうであれば、過去の事実は変えられないけれど、過去も現在も未来も意識していく必要があるのかもしれない。
もしかすると、現状を打破するより、未来の展望を明るくするより、過去の捉え方を変えることが最も重要なのかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました