日刊SPA!の記事より。

中間層が下流へ転落という記事が掲載されていました。
ここ数年、何度も警鐘を鳴らされている話題です。
このことに関しては、私も中間層と呼ばれる層が下流層へ転落するだろうと思っていますし、私自身も危機感を持っていますし、揺るぎない事実だと思っています。
ではなぜこのようなことが起きるのか。
色々な理由はあると思いますが、私は一番の理由として、
格差が無くなってきているからだと思っています。
こう言うと、何を言っているんだ!格差が広がってるからこんなことになるんだろう!
と怒られそうです。
実際、中間層が下流へ、貧困層はさらに貧困へ、富裕層はどんどん富裕へと進んでいるわけですから、格差が広がっていると言えるでしょう。
しかし私が言う格差が無くなっているというのは、世界に目を向けた話です。
今まではアメリカ、日本などの先進国だけで仕事を賄っていて、そのために先進国は豊かで、発展途上国などの貧しい国はなかなか豊かになれないという状況にあり、国と国との格差があったわけです。
しかし、今やメイドインジャパンやメイドインUSAは圧倒的に減り、その他海外からの輸入品だらけです。
それも、インド、ベトナム、タイなど、つい最近まで発展途上国と呼ばれていた国からの輸入品が目立ちます。
今までは日本国内や、先進国だけで労働を賄っていたわけですが、グローバル化が進んだことで、何もわざわざ賃金の高い所で生産する必要は無いと気づいたわけです。
それなら安い所で生産してもらおうという発想になったわけです。
その代表格が中国と言っていいでしょう。
一時期はメイドインチャイナをよく見かけました。
しかし、中国が先進国の仲間入りをし、日本をも抜く経済大国になった今、わざわざ賃金の高い中国で生産する必要は無いとなり、インド、ベトナム、タイなどにその仕事が移行したわけです。
この流れはさらに進むことでしょう。
つまり、入れ替え可能な労働であれば安い所で仕上げようとするわけです。
その結果、国と国との格差が無くなったわけです。
さらにその結果、今までは真面目に働いていればそれなりに収入を得られていた日本の労働環境が変わり、入れ替え可能な人材は低賃金に陥ってしまったり、職を失ってしまったりしているわけです。
そして終着点として、入れ替え可能ではない人材はどんどん収入を上げ、入れ替え可能な人間はどんどん収入を下げてしまうわけです。
このことを、日刊SPA!の記事ではこのように書かれています。
「中国やインドといったかつての貧困国の躍進を見るまでもなく、世界規模で見れば人類は豊かになっている。しかし、そのしわ寄せが先進国のマジョリティを直撃。上級/下級国民に分断される不幸を生み出している」
今後も国と国との経済格差は埋まっていくと考えています。
そしてハッキリ言って、日本国内の経済格差はますます進行していくと思います。
そうであれば、経済格差の富裕の方に行くしかないわけです。
そのためには、入れ替え可能な人間にならないことが大切になってきます。
入れ替え可能な人間であるうちは、今後さらに先進国にあなたの仕事を譲ることになるでしょう。
そして今や他国に仕事を譲るだけではありません。
その次に仕事を譲ることになる対象はAIです。
AI(人工知能)は人間の仕事を奪う?これはピンチ?いや、チャンスでしょう。
今まで説明してきたように、国と国との経済格差が無くなってきたために、国内の国民の経済格差は広がってしまったわけです。
今後はさらにAIという存在が経済格差に拍車をかけるでしょう。
この流れに飲まれないためには、ここまで述べてきたように、入れ替え可能な人間になってはいけないということです。
どんな経済状況になったとしても、入れ替え不可能な人間であるうちはお金も人も、あなたを放ってはおきません。
日本の格差社会を避けることは出来ないからこそ、その格差社会でどのような生き方をするかがカギを握っていると言えるでしょう。
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