誰の心にも残らずこの世を去ることほど悲しいことはない。

哲学

アメリカの有名な作家であり、経営コンサルタントであるスティーブン・R・コヴィー博士の著書、「7つの習慣」の一文に、

「終わりを思い描くことから始める」

という一文がある。

この終わりを思い描くことから始めるとは、自分の最期を思い浮かべることで、自分の人生にとって大切なことや、大切な人、自分がどのような人間でありたいか、などが見えてくるという意味。

著書の中では、自分の葬儀の場面を思い浮かべ、参列してくれている家族や友人、会社の上司などにどのような弔辞を述べてほしいかを想像するよう書かれている。

これは私に大きな気づきを与えてくれ、人生観を大きく変えたもので、この著書に出会えたから今の自分があると言っても決して過言ではないほど影響を受けた。

自分がこの世を去った時に、周りの人にどのような言葉をかけてほしいか、あるいは、その時にはどのような人間になっていたいか、また、どのような人物として最期を迎えたいかという思考は、恐らく自分の心の奥底にある本心だと思う。

普段、私はお金を稼ぎたい、自由な時間、豊かな人生を手に入れたいと思っているけれど、最期の時に、自分がありたい姿でこの世を去りたいし、周りの人の心に残る人生を送りたい。
いくらお金を稼いで、自由で豊かな人生であっても、ただそれだけの人生はやっぱり悲しい。

そのようなことを考えていたら、人生は得ることも大事だけれど、与えることも大事なんだなとあらためて思った。

最期に自分の人生を振り返った時に、きっと自分の人生が楽しかったどうかを振り返ると思う。
けれどそれと同時に、愛する家族は自分と一緒に過ごして幸せだったのだろうか、大好きな友人たちは自分といて楽しかっただろうか、そしてみんなにとって自分の死とは、どのようなものなのだろうか。
きっと、そのように振り返ると思う。

そうであれば、人生の中で自分がどんなものを手に入れられたのかということも大切だけれど、それと同じぐらい、あるいはそれ以上に、人にどのようなものを与えられたのかということが大切なんだと思う。

稼ぐために一生懸命になったり、豊かな人生を手に入れるために必死になることも大切だと思う。
けれど、そこに執着しすぎると、本当に大切なものが見えなくなってしまう。

どんなに自由で豊かな人生を手に入れようとも、誰の心にも残らずこの世を去ることほど悲しいことはないと思う。

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