実の親に対して敬語を使う子供。子供の心情を察することの出来ない実の親。

話題

発言小町にて。
高校生の娘の態度
というトピックが立っていました。

トピ主様には高2の娘さんがいらっしゃるのですが、トピ主様は娘さんが小学校の頃に離婚し、中2の時に再婚されたそうです。
再婚当時反抗期だった娘さんは新しい旦那さんと話そうとせず、トピ主様がそのあまりにひどい態度に怒った時、娘さんは「そっちの都合で勝手に離婚して再婚したくせに!」と言ったそうです。
それに対してトピ主様は、「あんたを養うためにお母さんたちも苦労してるのがわからないの!」と怒鳴ったそうです。

それが引き金となり、娘さんの態度は急変。

志望高校に関して、トピ主様が「せっかく成績がいいんだから××高校は?」と軽く提案すると「ではそれで構いません、養ってもらっている立場なので」と返答。
また、志望大学についてどうしたいかトピ主様が聞いたところ、「どこの大学だとしても20歳になったら辞めますし家も出ます。入学金の無駄になりますから行かなくてもいいです」と返答する始末。
そして20歳になったら今までかかった学費や生活費などの全てを返金すると言っているそうです。
それらにかかった費用の一覧をつけていて、それをトピ主様に見せ、「間違いないか確認してください」と言うぐらいですから、本気度がうかがえます。

そんな娘さんの態度にたまりかねたトピ主様は、ここまでやるの?と正直、恐怖すら覚えます。どうしたら、本心から話をしてくれるのでしょうか。と発言小町にトピックを立てました。

このトピックに対しての反応は、お察しの事だと思いますが厳しい意見が寄せられています。

あなたが悪い、もう無理、娘さんとしてはお金払ってでも縁を切りたいのでしょう、など

そして私も同意見です。

しかしこれには私たちも学ぶべきところがあり、ほんの一時的な感情や一言で、取り返しのつかないことになる場合があるのが人間関係というものである、ということは肝に銘じておかなければなりません。
まさに、今回のトピックを見るとどう考えても関係を修復させることは難しいと言えます。

私の人生の教科書とも呼べる著書、スティーブン・R・コヴィー氏の「7つの習慣」では、人間の信頼関係を銀行の預金残高に例える部分があります。
信頼関係とは預金残高と同じで、相手にどれだけの預け入れが出来ているかどうかで決まるというわけです。

例えば、とても親しい人物となら、あなたは何の遠慮も無く、冗談を交えながら会話することが出来ると思います。
その人の事をいじるような少々キツめの冗談も言い合えることでしょう。
また、あなたの言葉が足りないことがあったとしても、相手は理解してくれることでしょう。
しかし、これが初対面の相手であったり、関係が上手くいっていない相手であれば、冗談さえも誤解して受け取られたり、あなたの言葉が足りなければ、相手には違う意味で捉えられたりします。

つまり、信頼残高がたくさんあれば上手くいくコミュニケーションも、信頼残高が無ければ悪い方向に転じることがあるわけです。

その意味で、今回のトピックの件を考えてみると、恐らく娘さんが小学校の頃に離婚した時点で信頼残高を大幅に減らしたのでしょう。
あるいは、それ以前から信頼残高を引き出し続けていたのかもしれません。
そして再婚したことでさらに信頼残高を引き出し、すでに赤字状態になり、極めつけは最後の一言で不渡りを出してしまったわけです。

娘さんという名の銀行は、トピ主様と取り引きをしてくれなくなったわけです。
トピ主様に対してシャッターを下ろしてしまった娘さんという銀行は、預け入れさえも受け付けてくれなくなったわけです。

銀行が預金をして欲しいと思うのと同じように、子供というものは親の愛情という預金をしてほしいものです。
それにも関わらず、預け入れさえも拒んでいる状態であるわけです。

この関係の修復は、ほとんど不可能だと言えます。

しかし、唯一方法があるとすれば、娘さんが「そっちの都合で勝手に離婚して再婚したくせに!」と言い放った時と同じぐらいに感情を動かすことが出来た時でしょう。

その方法は、まずトピ主様が謝罪の気持ちを持つこと、そして心を開いて話すこと、さらに娘さんのシャッターが開くまで忍耐強く、感情が揺さぶられるほどに本気で向き合うことしかありません。
それでも、私は難しいと思っています。

しかし絶望的なのは、トピ主様がまだ自分の親としての不甲斐なさに気づいていないことです。

それが分かる重要なポイントは、最後につづった、
ここまでやるの?と正直、恐怖すら覚えます。どうしたら、本心から話をしてくれるのでしょうか。
というこの一言にあります。

トピ主様の視点はいまだに、どうすれば娘が本心から話をしてくれるかという自分都合の視点であるわけです。
つまり、トピ主様が問題だと思っているのは、娘が本心から話をしてくれないこと、だと思っているわけです。

私は「バカ者!」と言いたい。

まず親として、娘さんにこのような態度を取らせてしまうほどに、辛い思いをさせてしまったこと、一生残る深い傷を負わせてしまったことについて考えたらどうなんだ!と思ってしまいます。

それなのに、「ここまでやるの?と正直、恐怖すら覚えます。」という言葉からも分かるように、いまだにその事に気づいておらず、悪びれることも無く、むしろ娘さんがおかしいとさえ思っているわけです。

本当にバカ者だ。

恐らくこの一連の騒動が引き金になったのは確かだと思いますが、この一連の騒動に対するトピ主様の感じ方、考え方を見るだけで、普段から信頼残高を減らし続けていたことが赤の他人の私にも分かります。
そうでなければ、確かにひどいこの一言ですが、ここまで娘さんがシャッターを下ろすことは無かったのではないかと思います。

離婚し、再婚している家庭はたくさんあります。
それでも上手くやっているところはやっているわけです。
つまり、離婚や再婚が今回の原因の本質的な部分ではないという事です。

しかし上手くやっているところは必ず、特に子供に対して配慮があります。
トピ主様にはそもそもそれが無く、娘さんの信頼残高を減らし続けていたのでしょう。

人間関係というものは、スティーブン・R・コヴィー氏が言うように、本当にこの信頼残高が大切だと思います。

さらに言うならば、親が子から信頼残高を引き出すようなことがあってはいけません。
親とは子に対して、無条件の愛を注ぐべきものであるわけです。

しかし、人間関係とは怖い物であり、この信頼残高も怖い物であります。
知らない間に引き出しすぎているということは多々あります。
他人ごとではなく、私たちも注意しなければならないと言えます。

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