因果の法則という言葉をご存知でしょうか。
よく使われる言葉ですのでご存知の方も多いと思いますが、
因果の法則とは、簡単に言えば、なんらかの結果には必ずそれに応じた原因があるという法則です。
私たちが生み出す結果は、必ず私たちの行ってきたことの結果であるわけです。
このことについては、以前にこのブログで詳しく書きましたのでぜひご覧いただければと思います。
農業に学ぶ因果の法則。種まきなしにいきなり成功はありえない。
今日はその追記と言いますか、続きと言いますか、少し違った視点でこのことについて書いてみたいと思います。
なんとなく誰もがなじみのある言葉で、
桃栗三年柿八年
という言葉があります。
これは、どんなものにも相応の年数がかかるものであり、何事も何かを成し遂げるためには、それ相応の時間と地道な努力が必要であるという意味で使われます。
恐らくこの言葉は大昔に農家の方々が経験したことから生まれた言葉だと思うのですが、まさにその通りであり、それぞれどのような実をつけたいかによって、かかる時間が全く異なるということです。
種をまいたらすぐに実をつければこれほど簡単なことはないのですが、大抵の場合はそうではありません。
桃と栗は3年で実をつけますが、柿は8年かかるわけです。
つまり、種をまいたからといって、自分が思った通りに、思ったタイミングで実がなるのかというと、そうではないわけです。
さらに言えば、人の成し遂げたいことというのは、桃や栗や柿とは違って、もっと複雑で入り組んだものであります。
農業で言えば土壌にあたる、その人の人格はしっかり耕されているのか、天候や気候にあたる、その環境はしっかりと用意されているのかなど、さまざまな違いがあります。
皆が同じ土壌を持っていて、皆が同じ環境で種まきを出来、思った通りに、思ったタイミングで実がなれば、これほど楽なことはありませんが、そうではないから難しく、忍耐が持たなくなったり、種まきをすること自体をやめてしまったりするわけです。
あまりにも実らないために、投げ出してしまうわけです。
しかしここでもう一度考えてみて欲しいと思います。
桃栗三年柿八年、それぞれ実になるまでの時間は異なるわけです。
すぐに実になる、横の桃や栗を見て、自分は全然だめだと思い込む必要はないわけです。
あなたにはあなたが実らせたい実があり、他者の実は全く関係ありません。
もしかするとあなたの実らせたい実は時間がかかるのかもしれない。
元々土壌が弱いのかもしれない。
環境が悪いのかもしれない。
人それぞれに実らせたい実もあれば、人それぞれ条件の違いはあります。
しかし唯一絶対的に言えることがあります。
それは、種をまかなければ実はならないということ。
もしその状況に耐えかねて、種まきをやめてしまうと絶対に実はならないわけです。
もしその状況に耐えかねて、悪しき種をまいてしまったなら、あなたの田畑にはそれ相応の実がなってしまうわけです。
種をまいたとしてもどのような結果になるかは分からない、しかし、種をまかなければ実はならないというわけです。
そうであれば、自分の田畑は自分の思う実がなるように、耕し続け、種をまき続けたいものです。
そうでなければ、絶対に実らない。
これこそが因果の法則であり、不変で絶対的な真理であります。
何かを成し遂げたいのであれば、このことをよく理解しておく必要があり、この法則に乗っ取り、忍耐強く、良い種をまき続ける必要があるというわけです。
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