一歩の遅れが致命的なロスを生む。ビジネスでも重要な無意識的な反応とは。

ビジネス

私は小さいころから野球をやっていて、今でもたまにプロ野球や高校野球なんかを観る。
観ながら偉そうに、今のはアカンとか、あれは良かったなどと、分かったような口をたたく。
同じように、解説者も、ここが良かったから今のは良い結果になった、という風に解説する。
解説者はそれが仕事だからそれでいいんだけれど、選手からすると、それらの解説は結果論であり、考えてやっていることではなく感覚でやっていることだと思う。

例えば野球で言うと、ピッチャーの手からボールが離れて、ホームベースにたどり着くまでの時間は約0.4秒ほどしかない。
また、バレーボールでも、スパイクを打って地面に到達するまで約0.3秒しかない。
そして人が脳で指令を与えてから体が反応するまで0.3秒かかる。
ということは、それらのボールを打ち返したり、レシーブすることは物理的に不可能であるはず。
それでも、その直前の相手の動きや目線、今までの経験やフォーメーション、あるいはもっと説明がつかないような感覚的な部分を読み取り、ボールに反応しているのだと思う。

バッターが、内角に来た鋭いカーブだからしっかりと腕を畳んで引っ張りすぎないように引き付けてからバットを上から下にたたきつけるように出そう、などとは考えていない。
今までの経験値からすべてそれらが自然に反応出来るようになっている。

前置きが長くなったけれど、ビジネスでも同じように、この自然に反応出来るという能力がとても重要だと思う。

スポーツの世界では、何も考えずに自然に体が反応するぐらいでないと話にならないから、大抵の人はそのレベルに到達する。
しかしビジネスの場合、しっかり考えて行動さえすればある程度やっていけるし、特に問題が起きることもない。
でもビジネスにおいても、無意識に動ける人と、一つ一つの判断や動作を意識的に考えて動く人とは大きな差がある。

ビジネスの場合はスポーツのように、0.3秒とかの次元ではないけれど、1日の遅れによって結果が大きく変わってくることがある。

無意識に反応出来る人は、スポーツと同じで、過去の経験や世の中の流れや動き、ライバル業者の動向、あるいはもっと説明がつかないような感覚的な部分を読み取って、常にある程度の予測はしているものだと思う。
そして事が起きたら、あるいは起こる前から、しかるべき判断と決断をする。

そうでない人たちは、事が起きてから、世の中の流れや動き、ライバル業者の動向を調査し始め、その上で何らかの判断を下す。

この差は歴然だと言える。

また投資の世界でも同じで、無意識に反応出来る人は値動きや世界情勢の異変に感覚的に気づき、すでに売りや買いなど、何らかの決断をする。
しかしそうでない人は、値が大きく動いてから売りや買いなどの判断を下す。

その結果、2017年の仮想通貨バブルのように、多くの人が仮想通貨の値段が上がってからそれぞれの通貨を買い、たくさんの人が地獄を見た。
反応が早かった人は、当時はやったいわゆる「億り人」になれたということ。

普段これらのことをあまり意識していないことが多いと思うけれど、無意識の反応というものは非常に大事なものだと言える。

この反応が出来るようになるためには、まずは日々、出来るだけ早い判断を意識し、そしてその判断の結果をしっかりとチェックする必要があると思う。
判断してやりっぱなしではあまり意味がない。
判断した結果をフィードバックとしてチェックし、それらを自分の中に蓄積させることで、ある一定の法則なり、方程式なりが出来てくる。
そうすることで、何らかの物事の前半部分で、どの方程式に当てはめるべきかが無意識的に分かってくる。
それが過去の経験や世の中の流れや動き、ライバル業者の動向、あるいはもっと説明がつかないような感覚的な部分を読み取っての無意識的な反応だと思う。

この反応が出来るかどうかは非常に大きな差を生むと言える。

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