年金制度はいずれ崩壊すると言える理由を説明しようと思う。

お金

私たちが定年退職したころには、年金の支給額は減っている、あるいはなくなっているのではないかとよく言われる。
これに関しては、多くの人がそうなるだろうと予想していると思うけれど、そこまで実感が湧かなくて、具体的に動き出している人は少ないと思う。
恐らくそれは、少子高齢化社会のせいで年金が賄えないということは分かっているけれど、はっきりとした背景が見えにくいからだと思う。
けれど、私個人的にはかなりの危機的状況だと思うし、今の年金制度の崩壊は免れないと思っている。
なぜ年金制度が崩壊するのか、私なりに説明しようと思う。

ポンジスキームという詐欺手法

話は少し年金からそれるけれど、ポンジスキームという詐欺手法がある。
有名な詐欺手法なのでご存じの方も多いかもしれない。

ポンジスキームとは、高配当を謳い文句としてお金を集める詐欺のこと。
例えば、お金を預けてくれれば、年利20%で運用しますよ、という投資案件があったとする。
しかしその詐欺師は預かったお金を運用する気はない。
それにまんまとハマってしまった10人が100万円ずつ預けるとする。
すると詐欺師の手元には1,000万円の資金が集まることになる。
ここで詐欺師は逃げる!のではない。
このポンジスキーム詐欺の巧みなところは、きちんと配当を出すこと。
100万円を預けた人に対して、きちんと年間20%の配当、つまり1年で20万円を分配する。
それでも10人に20万円ずつ配当を渡したとしても、詐欺師の手元には800万円残る。
預かったお金のうちの20%を返しているだけだから当然である。
しかし、投資した側から見ると、きちんと約束通り年利20%の配当が貰えている。
そうなると、人間心理として、さらに多くのお金を預けようという気になるし、それを聞いた新規の投資家からもお金が集まり、資金はどんどん膨らんでいく。
その膨らんだ資金で、さらに今まで通り、それ以前に投資してくれていた人に配当を分配する。
最終的に、頃合いを見て逃げるわけだけれど、要するに、新規の参入者がいる限りは、既存の投資家たちにお金を回し続けられる自転車操業であり、新規参入者がいる限りはお金を集め続けられるということ。

年金制度はまるでポンジスキーム?

話を年金に戻す。
勘のいい方はなぜ私がポンジスキームの話をしたのか、なんとなくお察しがついているかもしれない。
年金はまるでポンジスキームのような手法を取っていると思う。

もちろん、年金とは国の制度であり、悪質性があるわけではないので詐欺ではない。
しかし、今の年金の状況を見てもらえれば分かると思うけれど、若い世代が年金を納め続けてくれているから、現在の高齢者が年金を受け取れている。
つまり、若い世代は自分の老後のための年金を国に預けているのではなく、今の高齢者に給付するための年金を納めている。
新規参加者がいるから、既存の投資家に配当を渡すことの出来るポンジスキームと同じようなお金の流れになっている。
要するに、今納めている年金は、現在の高齢者に分配するための資金であり、自分たちの年金のために貯蓄されているものではないということ。
そうであれば、ポンジスキームで言うところの新規参入者である私たちは、この年金制度に対して、保証を得られる根拠がないと言えると思う。

国の財源に対する考え方。

そうは言っても、実際に国は私たちから年金を徴収しているわけだし、ある程度の年金は貰えるはずだと思う方もいらっしゃると思う。
確かに、私も完全に年金がなくなるとは言わない。
けれど、なくなる可能性もあるし、確実に減るとは言える。

その根拠として、国の財源に対する考え方があげられる。

私たちの私生活を考えると、例えば車を買うために資金を捻出したり、子供の学費のために資金を捻出したり、マイホームの購入のための資金を捻出するなど、得た収入をそれに割り当てるために貯蓄しておくと思う。

けれど国は、今年国を運営するために100兆円の財源が必要などという考え方をする。
それは、消費税であったり、所得税であったり、国債であったり、色々なものをひっくるめて、〇〇兆円の財源が必要だという考え方をする。
その考え方に基づいて、財源を確保し、その財源を使う。

前述したように、本来であれば〇〇のための財源、〇〇に使うための資金、という考え方をしなければならないと思う。
けれど、国はそうは考えない。
今年〇〇兆円をどのようにして捻出するかと考える。
年金で徴収した資金も、必ずしも年金に割り当てられているわけではなく、他の財源に使われている。
つまり、国は私たちが年金のために納めたお金を、年金の支払いのための財源であるということを忘れて、国の運営のために使っていいものだと勘違いしてしまっているのだと思う。

まとめ

結論を言うと、今私たちが納めている年金が、将来の私たちへの財源に向けられていない限りは、現在の年金制度に明るい未来はない。
今は若い世代がなんとか年金を納めているから成り立っているように見えるけれど、それもかなりギリギリの範囲だと思う。

これは決して日本の政策を批判しているわけではない
このような状況に陥っているのは日本だけではないから。
つまり、この制度自体が古いんだと思う。

高齢化社会に突入し、先進国の経済成長率が伸び悩んでいる以上、今まで通りの政策では上手くいかないのは当然だと思う。
けれど、それを無くしてしまうと今の高齢者を含め、社会保障を必要としている人たちの生活を賄えない。
私たちが思っている以上に八方ふさがりであるのだと思う。

そうであれば、やはり国に頼ってはいけないのだと思う。
それでも、今は一時的に景気が悪いだけであって、国はなんとかしてくれるかもしれないし、そう思うのも自由だと思う。
けれど、時すでに遅し、という事態に陥るのは、いつも準備をしていない人だと思う。
国が何とかしてくれるならそれはそれでありがたい。
けれど、そうでない場合の準備はしておいた方がいいと思う。
どう考えても、今の私たちは何の保証もされていない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました