私達一般層の給料が増えない理由

お金

景気は回復している、株価は上昇している、失業率は低下している、賃金も上がっていて平均ボーナス支給額は過去最高。

世の中は明るいニュースがたくさん流れていますね。

しかし、あなたの家庭の景気は回復しましたか?給料は増えましたか?ボーナスは?

何も変わっていないという人が結構多いのではないでしょうか。
というよりもそういう人の方が多いはずなんです。

でも、なぜニュースなどでは景気のいい話題が上がってるのに私達の生活には景気のいい話題が上がってこないんだろう?

そう思ったことはありませんか?

直接的な影響を受けるのは大企業とその社員、投資家だけ

そもそも大前提として、株価が上昇して直接的に利益を得られるのはその会社と投資家だけです。

そしてニュースなどでよくやってる平均ボーナス。
あれも上場企業や大企業に勤める人たちのお話です。

そして次のような流れが出来上がります。

大企業の業績が上がる→株価が上がる→企業資産が増える→大企業の社員の給料が上がる。

つまり、日本のニュースで取り上げられていることは大企業そのものの話題やそこに関わる人たちの話なので、それ以外の人たちには直接的な影響はない話なんです。

しかし、間接的には十分関係があります。

例えば、大企業の業績が上がり、その企業の下請けの会社が恩恵に預かることがあります。

そうなると、大企業に勤めている人たちだけでなく、そういう下請けの会社に勤めている人たちの給料が増えます。

また、その下請けの会社が恩恵に預かることで、更にその会社の下請けや関連の会社が恩恵に預かり、そこに勤めている人たちの給料が増える。

給料が上がると消費が増え、物が売れた会社が利益を上げ、そこに勤めている人たちの給料が増え、世の中全体の消費が増えていく。

するとさらに消費が増え、物やサービスが売れ、利益が上がり、給料が上がり、消費が増え・・・。

これが景気上昇の流れで、本来あるべき経済成長の姿です。

なので、徐々に徐々に遅れて世の中全体の景気が良くなってくるのです。
と、言いたいところなのですが、現在の経済成長のあり方が、その流れを止めてしまうかもしれません。

企業の内部留保はお金の流れを止めている原因のひとつ

本来であれば前述したように経済が成長していき、世の中全体の景気が良くなってくるはずです。

だから、今後の景気の見通しの一つとして、昔からあのような話題がニュースで流れるのですが、今後はなかなかそうはいかないかもしれません。

その大きな理由のひとつとして、企業の内部留保があります。

内部留保とは、簡単に言えば企業の貯金とも言えるものです。

その内部留保額が2017年度、6年連続過去最高を更新し、前年より40兆円以上増え、446兆円以上に登ったそうです。

全く実感がわかない数字ですね。

参考までに、日本の1年間のGDPが約550兆円ですから、日本国内で産み出された全ての利益1年分に匹敵しそうな金額だということです。

つまり、日本の1年間の経済成長分に近いぐらいの金額を企業が貯蓄しているのです。

この内部留保が増え続けているということは、得た利益で新たな事業や設備に投資していないと言えます。

そうなると、前述した景気上昇の流れが生まれないわけです。

大企業が儲かり、その企業の貯蓄は増えますが、新たな事業や設備にそのお金を投資しないので、その企業の下請けぐらいまではお金が流れるかもしれませんが、その他の関連企業や新たな提携先、新たな雇用などが生まれず、お金が流れないわけなんです。

川の水が上流でせき止められているようなイメージです。

そうするとそのような大企業とそこに投資している投資家ばかりが恩恵を受け、富裕層ばかりがより豊かになり、いわゆる一般層の人たちの実質賃金は上がらないのです。

インフレも手伝って、一般層は消えてなくなる

さらに、政府と日銀はインフレを目指しています。

インフレとは物価上昇のことで、物やサービスの価格が上昇することです。

なぜインフレを目指すかというと、物価上昇=お金の価値が下がるという公式が出来上がるので、現金で置いておくよりも消費や投資に回すという流れを生むことができるからです。

そうなると、お金が流動するので景気上昇の流れが出来るという狙いがあるわけです。

しかし、前述したように、そもそも一般層にはお金が流れてきていないのです。

実質賃金が上がっていないのに、そこに追い打ちをかけるようにインフレがじわじわと進んで物価が上がり始めています。

このままでお金が流動するわけがないんです。

むしろ節約、倹約の道に向かってさらに景気の流れは止まるでしょう。

この流れが続くことで、一般層と呼ばれる層がどんどん貧困層の方向に向かい、やがて一般層と呼ばれる層がなくなり、富裕層と貧困層の2分割になるのではないかと言われています。

格差社会はこのように拡大していきます。

まとめ

景気は回復しているはず。株価は上昇している。失業率も低下していて、賃金もボーナスも上がっている。

そういう話題は聞くのに、なぜ私達の生活が豊かにならないのか、少しご理解いただけたのではないかと思います。

上流でお金の流れをせき止められているのです。

ただ、私個人的には企業の内部留保がダメだとは思っていません。

不安定な世の中ですから、企業もいつ何が起こるか分からないですし、自分の会社を守るためにも内部留保は必要です。

私達が貯蓄するのとなんら変わりません。

企業が内部留保するにはそれなりの理由があります。

さらに言えば、当然ですが、決して企業の内部留保だけが景気に悪影響を与えてるわけではないですしね。

ただこの事実を知ることで、何らかの対策が打てるはずです。

この事実を踏まえて言えることは、

給料が上がることは期待できないということと、
恩恵を受けるのは大企業と投資家だけだということです。

収入源を会社だけに頼っていてはいけない時代です。
働き方改革は、国がそれを見越して打ち出した政策でもあるのでしょう。

会社以外での収入源も確保しておくことを強くおすすめします。

そして出来ることなら、投資、資産運用で恩恵を受けるべきだと思います。

今の世の中の流れを考えて、前述したように恩恵を受けられるのはそういう企業や成長している金融市場に投資している投資家だけなんです。

難しい投資をする必要はありませんし、資金がたくさん必要な投資もする必要はありません。

まずは少額で積立投資をしてみたり、投資信託で運用を任せたりして、お金に働いてもらい、ほんの少しでも恩恵を受けていくことをおすすめします。

これからは会社にも国にも頼らずに、少しずつ少しずつ、自分の手で資産を増やしていける能力を身につけることが大切です。

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