正負の法則とは?得るものがあれば失うものもある。失う準備が出来ている人だけが得ることが出来る。

哲学

正負の法則という言葉をご存知でしょうか。
これは歌手の美輪明宏さんがよく提唱されている言葉です。

この正負の法則とは、簡単に言えば、
良いことがあれば悪いこともある、得るものがあれば失うものもある。
ということです。

この法則を信じるか信じないかはその人次第だと思いますが、私は信じる信じない以前に、揺るぎのない事実だと考えています。

ただ、美輪さんが提唱する正負の法則は解釈が難しい部分もあり、人によっても解釈が違うようです。
私自身は、良いことがあれば、その後必ずしも悪いことが起きる、とまでは思っていません。
しかし、得るものがあれば失うものもあるというのは絶対だと思っています。
そして、もし良いことにあぐらをかいたり、幸せを独り占めするならば、その場合は必ず悪いことが起きると思っています。

このような話をすると、
「おいニノミヤ、そんな科学的根拠もないスピリチュアルな話はもういいよ」
と言われてしまいそうですが、これは何もスピリチュアルな話ではありません。

ではなぜこの正負の法則という力が働くのか、得るものがあれば失うものもあるのでしょうか。

そもそもこの世の中、表があれば裏があるように、前があれば後ろがあるように、光があれば影があるように、必ず何事も表裏一体であるわけです。
あまり幸せすぎると、日常にたくさんある小さな幸せを幸せだと感じなくなります。
これはある意味、大きな幸せを得た代償として、たくさんの小さな幸せを失ってしまったと言えます。

例えば、良い悪いは別として、あまり裕福でない人がギャンブルをするときは必死です。
ハズれると心の底から悔しがり、当たると心の底から喜びます。
しかし裕福な人が同じようにギャンブルをしたとしても、ハズれようが当たろうが、そんなに必死に楽しむことは出来ません。
心躍るような興奮やスリルを楽しむことは出来なくなるわけです。

これはギャンブルだけに限らず、私たちの日常でも言えることで、私たちは日々食事をすること、帰る家があること、携帯電話を持っていることやネット環境があることを当たり前だと感じています。

これらの事をありがたいとか嬉しいと思うことは滅多にないでしょう。

しかし、ご飯を毎日、それも3回食べられることは決して当たり前ではありません。
ご飯を食べられない人だってたくさんいるわけです。
家があることもネット環境があることも、その生活が当たり前である生活をしているから当たり前だと思うだけで、本来は決して当たり前ではないわけです。
裏を返せば、それらを当たりまえだと感じる生活をしているからこそ、それらのありがたさを感じる心や、それらを与えられている喜びを失っているとも言えるわけです。

これらのこと1つ1つに、喜びや感謝を本当の意味で心の底から感じることが出来たなら、それはどれだけ幸せなことでしょうか。
きっと、何の感謝の気持ちもありがたさも感じないお金持ちよりも幸せではないかと思います。

このように、気づいてはいないものの、正として何かを得た分、負として何かを失っているわけです。

また、そもそもその幸せを得られる人は何かの代償を差し出した人だけです。

あの有名な成功哲学者で著作家のナポレオンヒルも、
「この世は代償を必要としない報酬など存在しない。」
と述べています。

またメジャーリーガーのダルビッシュ有選手は、
「土日の休みが消え、夏休みが消え、冬休みが消え、友達が遊んでいる時に練習していた。だからこそ今がある。」
と述べています。

つまり、そもそも成功や幸せを掴んでいる人たちは、先に負に当たる代償を支払っているから今幸せであるわけです。
そこには他人が知らない相当な努力があるわけです。

若いころこそ遊びたいものですが、若いころしか出来ないような遊びさえも経験することなく、代償として支払い、苦労しながら努力した結果、成功を手にしている人が多いわけです。

そうすると、やはり昔よく遊んでいた地元の友達や飲み仲間などとは離れることとなります。
つまり、何かを得たいのであれば、人間関係さえも代償として支払う必要があるわけです。

人間の両手に抱えられる量なんてものは限られていて、現状の幸せを維持しつつ、新たな幸せを手に入れることなんて出来ないわけです。
自分の自由な時間、今使えるお金、身近な仲間など、必ず何かを代償としない限り成功はあり得ないわけです。

そして私はこのように思います。

失う準備が出来ている人だけが得ることが出来る。

私の好きな、世界的有名なセミナー講師であり、世界的有名な経営コンサルタントであるジェームススキナーはこのように言っています。
「あなたはお金持ちになりたいと思いながらも、心のどこかでお金持ちになる事に苦痛を連想している。」

この言葉を聞くと、ほとんどの人は、
「そんなことない!私は心の底からお金持ちになりたい!お金持ちには快楽しか連想していない!」
と言うかもしれません。

しかし本当にそうでしょうか?
もし本当にそうなら、恐らく今頃あなたはお金持ちになっているはずです。

お金持ちになりたいと言いながらお金持ちになれない人は、お金持ちになるために必要な代償に苦痛を感じているわけです。

友達と飲みに行くのを我慢してまで努力することに苦痛を感じているわけです。
自分の自由な時間を、収入を得るための努力に使うことに苦痛を感じているわけです。
今あるお金を使うことを我慢して、将来のために貯蓄や運用することに苦痛を感じているわけです。

もし苦痛を感じていないなら、今すぐに実行しているはずなのです。

これは私もそうです。
心からお金持ちになりたいし、幸せになりたいと感じていますが、やはりこれが自分の弱いところで、24時間全てをそのために注ぎ込めていないわけです。
心の底から幸せになりたいと思っているつもりでも、そのことばかりに時間やエネルギーやお金を注ぎ込むことが、心のどこかで苦痛なわけです。

あなたは失う準備が出来ているでしょうか?
今自由に使える時間やお金、そしてそばにいる仲間たちとの関係を失う覚悟は出来ているでしょうか?

その準備、その覚悟が出来ていない限り、得ることは出来ないでしょう。

正負の法則、得るものがあれば失うものもあるとはこういうことなのではないかと私は思います。

そして一度掴んだ成功があったとしても、この正負の法則で言えば、いつかはまた失ってしまうということになります。

そのようにならないための方法として、私は得たものを世の中に還元していくことが効果的なのではないかと思います。

世の中の成功者と言われる人やお金持ちは、そのことを知ってか知らずか、大抵寄付をしたり貢献をしたりして、社会に自分が得たものを還元していきます。
そのようにして、自分が両手いっぱいに抱えているものを世の中に分け与えていき、また新たなものを得ていけるのではないかと思います。

これも決してスピリチュアルな話ではなく、やはり世の中に貢献している人には世の中からその恩返しがやってきます。

例えば、もしあなたがお世話になった恩人がいたとしたならば、その恩人にいつか恩返しがしたいと思うことでしょう。
あるいは、その人が困っているときは助けたいと思うことでしょう。

それと同じように、普段から世の中に貢献している人は世の中を味方につけることも出来ます。

そのようにして、得たものを失ってしまうのではなく、先に自ら分け与えていくことで、その人の繁栄は続くのではないかと思います。

この正負の法則、得るものがあれば失うものもあるということを理解しておけば、世の中の流れ、そして自分のあり方、あるべき姿が見えやすくなるのではないかと思います。

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