およそ小人の常、大なる事を欲して小なる事を怠り、出来難き事を憂いて出来易きを勤めず。それ故、ついに大なる事をなす能わず。

名言

大事をなさんと欲せば、
小さなる事を怠らず勤むべし、
小が積もりて大となればなり。

およそ小人の常、
大なることを欲して小なることを怠り、
出来難き事を憂いて、
出来易き事を勤めず。
それ故ついに、大なることなす事能わず。

それ大は小を積んで大となる事を知らぬ故なり。

 二宮金次郎 -
(二宮尊徳〈にのみやたかのり、にのみやそんとく〉。困窮する村を救済するため立ち上がり、報徳仕法を唱える。その思想が高く評価され、農民として生まれながら幕府の役職にまで昇りつめる。経世家、農政家、思想家。)

私の尊敬する二宮金次郎の言葉で、二宮金次郎の言葉の中でも一番好きな言葉です。

これは、
大きなことを成し遂げようとするならば、小さな事を怠らずにやるべきである。
小さな事が積み重なって大きなことを成し遂げられる。
しかし、大きなことを成し遂げられない人は、大きなことを求めるばかりで、出来ないことばかりに目を向け出来ない出来ないと言い、目の前の出来る小さなこと見ようともせず、それに懸命になる事をしない。
小さな事もしない結果として、当然大きな事も成し遂げることは出来ない。
大きな事は、小さな事を積み重ねた結果であると言うことを知らないからだ。

という言葉になります。

この言葉に私が感銘を受けたのは、恐らく私自身がいわゆる小人であるがゆえ、ひどく心を打たれたのだと思います。

私はこの言葉を座右の銘としているぐらいにこの言葉が大好きです。

文章として突きつけられると、当然のことのように思ってしまうかもしれませんが、やはりこれを実践できる人は少ないと思います。

どうしてもすぐに成功しよう、大きなことを成し遂げようと思ってしまうがために、小さな事を怠ってしまうところがあります。

もちろん、大きな目標を持つこと自体が悪いわけではありませんし、むしろ大きな目標を持つことは素晴らしいことですし、そうあるべきだと思っています。
しかし、多くの人は目標に遥か届かずに挫折してしまう。
なぜこのように人は挫折してしまうのかと言うと、理想の自分、つまり目標を達成している自分と現在の自分の差が大きすぎるからです。
こうなりたい、こうあるべきという自分の姿と今の自分の姿を見比べては、無理だ、出来ないと言い、挫折してしまうわけです。

しかし、二宮金次郎の言葉のように、どんな大きな結果も日ごろからの小さな積み重ねから生まれるものであるわけです。
いきなり理想の自分と現在の自分を比較しても、それは無理な話であるわけです。
しかし、それを求めるばかりに、自分には無理だとなってしまい、挙句の果てには、自分には才能が無い、自分はもともとそんな器の人間じゃないなど、自分の可能性さえ見失ってしまうわけです。

しかし、そうではない、そんなことはないと私は思っています。

私たちは自分の掲げた目標を見据えては、こうあるべきだ、こうでないといけないと勝手に思い込み、そうでない自分に嫌気がさし、いら立ち、悲しみ、不安になり、苦しくなり、やがて押しつぶされてしまうわけです。

しかし、理想の自分と比べて現状の自分が劣っているのは当然なわけです。
理想の自分に向かっている途中なのですから。

理想の自分と比べる必要は無い、ましてや他人と比べる必要なんて無いわけです。

今、自分に出来ることを、一つずつ一つずつ、やっていくことが大切なのです。
私たちはまだまだ理想の自分になるための準備段階なわけです。
焦ってはいけません。
焦ってしまっては自分自身に押しつぶされてしまいます。

そうではなくて、今できることを一つ一つやることで、だんだんと自分に自信をつけていくことが大切なわけです。

小さな事で構いません。
その一つ一つが自分の理想に近づくことになり、自分に自信を与えることになります。
大切なのはそのようにして自分に自信を与えながら、着実に進んで行くことです。

例え、結果として目標に届かなかったとしても、その日々の努力、小さな積み重ねは決して無駄にはなりません。
その積み重ねは、必ず自分を大きくしてくれます。
それこそが大切なことなのではないでしょうか。
以前より大きくなった自分は、きっと新たなことでも結果を得やすくなっているはずです。
どんなことであっても、焦らず、今よりもう一歩進むという気持ちこそが大切なわけです。

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