「LIMOくらしとお金の経済メディア」の記事より。

『確認しないでミスばかり、言い訳が多い…「仕事ができない人」がみんなをイラっとさせるワケ』
という記事が上がっていました。
記事中には「そもそもパソコンが使えない人」「話を何も聞いていない人」「ちゃんと確認せずにミスが多すぎる人」「嫌なことをトコトン後回しにする人」という4つの例が挙げられていましたが、今日はその中の「嫌なことをトコトン後回しにする人」にフォーカスをあててみたいと思います。
大なり小なり誰もが億劫な仕事を後回しにしてしまうものですが、その後回しが極端な人はどこの会社にも、あなたの周りにもいると思います。
そのような人たちはなぜ仕事を後回しにするのでしょうか。
結論から言うと、未来への想像力、連想力が足りないのです。
今この仕事を片付けなければどうなるのか、ということが理解できていないわけです。
仕事を後回しにする人は、今なんとなく乗り気にならない仕事は、数分後、数時間後になると気分が変わってるかもしれないとさえ思っているわけです。
つまり、現状の自分は乗り気ではないが、未来の自分は乗り気になっているかもしれないと考えるわけです。
しかし当然そんなことはなく、未来になるとその他の仕事にも追われ、なおさらその仕事が出来ない状況になっているということはよくあることです。
そんな時に、そのような人がとる最終手段は、他の人に丸投げするという行為です。
こうなると当然周りの人に迷惑をかけることになり、周りからは仕事をしない自己中心的な人と思われ、いよいよ仕事が出来ない人の烙印を押されてしまいます。
と、いうようなことを全く想像できない人が仕事を極端に後回しにする人の特徴だと言えるでしょう。
未来の自分がどうあるべきかをしっかり想像できる人は仕事を後回しにすることはありません。
もちろん、優先順位や効率を考えて、あえて仕事をズラすことはありますが、それも全て計算されてのことです。
これは意志が強い人、弱い人にも関係することです。
仕事を後回しにする人に、意志が強い人は居ません。
このことはあなたの身の回りの人を思い浮かべればすぐに分かることでしょう。
これに関しても、意志が強い人は未来の自分がどうあるべきかをきちんと理解しているからこそ自分の意志通りに行動出来るわけです。
では、仕事を後回しにしてしまう人、意志が弱い人はどうすれば良いのでしょうか。
もうお気づきの方も多いと思いますが、当然、未来を想像することです。
「7つの習慣」の著者、スティーブン・R・コヴィー博士の言葉を借りるのであれば、
「終わりを思い描くことから始める」ことです。
「7つの習慣」では、自分の最期を思い浮かべるために、自分の葬儀のことを想像するように書かれています。
家族や職場の人、友人や地域の人に、葬儀の際にどのような言葉をかけてもらいたいか。
どのような人であったと思っていて欲しいか。
それを想像することで、自分が本当になりたいと思っている自分の姿が見え、それこそが自分が本当に望んでいる姿であり、そのような自分になるための行動が出来ると書かれています。
自分の最期について想像することはかなり長期な話であり、一つ一つの仕事とは遠い話のように感じますが、何も最期を想像しなくてもいいわけです。
自分はその会社でどのような存在でありたいのかを考えてみたり、もっと短期な想像であれば、今日一日の仕事をどのような形で終わらせておきたいのか、または今日布団に入る時に、今日私はやり切ったと思いながら布団に入ることが出来るのだろうか、というようなことを想像すればいいわけです。
意志の強い人は自分のあるべきビジョンが見えている、つまり現在の自分と未来の自分が繋がっていることを明確に分かっているわけです。
だからこそ、今やるべきことをやることで未来の自分が形成されることも知っているし、未来になれば突然出来るようになったり、何かが変わっているということはないということも知っているわけです。
ビジョンが見えているからこそ、現在の自分と未来の自分までの道のり、つまり目標までの計画も見えやすくなり、やるべきことが分かるわけです。
意志の強い人と目の前の事を片付ける人はイコールなわけです。
その根底にある思考とは、未来の自分をどれだけ近くに見ることが出来るかということなのだと思います。
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