日本人はお金を貯めるという思考よりも、資産を築くという思考を持つべきである。

お金

老後2000万円問題が取りざたされてから、急速に老後資金をどのように確保するかということが話題となっています。
私は日々ニュース記事をチェックする習慣があるのですが、1日1記事は絶対にそのような記事を見るというほどに、老後の資金の確保に注目が集まっています。

確かに、今の国の財政状況や年金問題を考えれば、自分で資金を捻出しなければならないと思うことでしょう。
そしてそれは事実であり、今までのように国に頼っていては痛い目に合うと私も思っています。

しかし、それらのニュース記事を見ていていつも気になる事は、60歳までにいくら貯める必要があるとか、老後資金として〇〇万円の貯蓄が必要という表現をしているということです。
確かに、色々なデータから算出して、老後には○○万円必要という試算が出ているわけですから、それに近いぐらいは必要なのでしょうし、それだけの貯蓄が必要なのだと思います。

しかし、あらゆる記事を見ていても、貯める、貯金するということにフォーカスしすぎているのではないかと思っています。

私個人的には、老後のために〇〇万円貯める必要があるという表現ではなく、〇〇万円の資産を築いておく必要があるという表現の方が良いと思います。

結果としては、老後までに〇〇万円の資産が必要であるということなので、どちらの表現であってもなんら変わらないのかもしれませんが、お金を貯めるという表現と、資産を築くという表現では、ニュアンスが大きく違います。

貯めなければならない、という表現は、貯めるという一択になってしまいます。
しかし、資産を築くという表現の場合、貯めるということに加え、稼ぐ、増やすという要素が含まれてきます。

数学では同じ答えを導き出す場合でも、途中の計算式が全然違う場合があります。
それと同じように、例え同じ結果を得ようとしたとしても、途中の仮定はどんなものであってもいいはずです。
そうであれば、貯めるという一択よりも、稼ぐ、増やすという選択肢があった方が良い。
選択肢は多い方が可能性は広がるわけです。

仮に貯めなければならないという思考だけが働いてしまった場合、その公式は、

収入-支出=貯蓄

この一択になります。

しかし、資産を築くという思考が働いたなら、

(収入-支出)×資産運用=貯蓄

あるいは、

収入+収入-支出=貯蓄

さらには、

(収入+収入-支出)×資産運用=貯蓄

というように、何通りもの資産の築き方があり、その可能性は広がるわけです。

貯めるという思考は引き算、あるいは足し算であり、それ以上の可能性は無いわけです。

しかし、そこに副収入や資産運用というものを加えることで、掛け算にすることも出来るわけです。

つまり、貯めなければならないという思考だけが働いてしまうと、今の収入から支出を差し引きしたものが貯蓄、あるいは、貯蓄したい額から逆算して支出を抑えるという、足すか引くかしかない世界で資産を形成しようという考え方になってしまいます。
そう考えると、私には無理だとか、そんなに節約できないという結論に至ってしまいがちです。

しかし、前述のように、得たい結果を得るための方法は一択である必要はありません。

目標とする貯蓄に届きそうになかったり、目標とする貯蓄を形成するには相当な我慢が必要だというのであれば、副業をしてさらに収入を上乗せする、あるいはもっと会社から得らえる給料を上げる、独立してもっと大きな収入を狙う、税金対策をする、資産運用をするなどあらゆる方法があるはずです。
にもかかわらず、貯める必要がある、貯金が必要、という表現をすると、思考はどうしても今の収入からどのように貯金をするかという方向に向かってしまいます。

そうではなく、資産を築いていくという思考を持つことで、どちらかと言えば得らえるものから貯蓄を捻出するのではなく、得られるものを大きくするという思考になりやすいと個人的には思います。

しかし残念ながら今の日本は貯めるべき、という表現の一辺倒です。
このような思考、そして表現が常識化しているからこそ、日本人は貯蓄率が高く、投資率が低い、このような世の中を作っているのではないでしょうか。

もちろん、お金を貯めることはとても大切なことです。
しかし、貯めることだけが全てではありません。
それだけでは、老後のために今は我慢しなさいと言われているようなものです。
それは、なんか、本末転倒な気がしますよね。

そうであれば、やはり資産は貯めて作るものという思考を振り払い、資産は増やして築くものという思考が大切なのではないかと思います。

最近になって、資産運用をするべきと言われていますが、それでも、おすすめの資産運用方法と言われているものの蓋を開けてみると、大抵は「積立」という言葉が使われています。

確かに資産運用の一つの方法として、「積立」は非常に有効な方法ですが、やはりそればかりが注目されているというのは、日本人の思考がいかに「貯める」ことにフォーカスされているかが分かります。

貯めることは素晴らしい。
しかし、その一辺倒だけではつらい。

資産を貯めるのではなく、資産を築くという思考の方が大切であり、可能性は広がるのではないかと思います。

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