人は他人からの目線に気づいた時に大きく成長し、他人からの目線を気にしなくなった時に本物になる。

哲学

自分らしく生きるために、他人の目は邪魔になる。
他人の目を気にしてはいけない、とよく言われます。
私自身もそう思いますし、このブログでも何度かそのようなことを発信してきました。

しかし最近、一つ気づいたことがあります。

それは成長の第一段階として、人は人からの目線に気づいた時に大きく成長するということです。

真逆の事を言っているように聞こえますが、成長のプロセスには順序があります。

ただ単に人の目を気にせず自由奔放に生きるのは、子供のままであり、ただのわがままだと言えるわけです。

子供は自由で、自分の意志を貫き、大人ほど他人の目など気にしません。
しかし、いつしか人は大きくなるにつれて、人の目を気にしだすようになります。

それは、自分の事を俯瞰して見ることが出来るようになった証であり、第三者的な目線で自分を見ることが出来る能力が身についたということです。

実はこれってとても大切なことだと私は思うのです。

この世の中は人と人とのつながりで出来ており、それを避けることは絶対に出来ません。
この世界で生きている限り、自分を客観視し、自分という人間が他人にどう映っているかを知ることはとても重要なことだと思うわけです。

自分中心に世の中を見るのではなく、世の中で自分はどのような人間であるかを知る必要があるということです。
この能力を持つことこそが出発点であるとさえ言えるかもしれません。

この能力は大人になるにつれて誰もが多少は持ち合わせる能力だとは思いますが、この能力をどれだけ持ち合わせているかは人によって大きく差があると思っています。

このことは、大人になっても子供のようにわがままだったり自己中心的な人を見ればすぐに分かることだと思います。

要するに、他人の目を気にしてはいけないとよく言われますが、それだけをインプットしてしまうと、ただの子供のような、自己中心的なわがまま人間になってしまいかねないということです。

まずは第三者として自分を見ることの出来る能力、これが大切になってくるわけです。

そしてそれを十分に理解したうえで、他人の目を気にせず自分らしく生きる必要があるわけです。

この成長のプロセスを踏まずして人の目を気にしないのと、このプロセスを踏んで人の目を気にしないのとは雲泥の差が生まれます。

なぜなら、このプロセスを踏まずして他人の目を気にしない人は、前述したように自己中心的であり、ただ単に周りの目を気にしないだけのわがまま人間であるからです。

それに対し、しっかりこのプロセスを踏んだうえで他人の目を気にしない人は、わが道は行くけれども、他人に対して配慮が出来るからです。

他人の目は気にしないけれども、他人の権利や意志も尊重できるわけです。

だからこそ謙虚であり、他人の知恵や力を借りることの重要性も知っているし、他人に貢献しようとも思うわけです。
得ることだけではなく、与えることの重要性も理解しているわけです。

このような人は、自己中心的に自分の狭い視野だけで物事を見ているわけではなく、やはり自分の事を俯瞰して見ることが出来、他人や世間に自分がどう映っているかということも十分理解しているはずです。

そのうえで、それを許容し、他人の目を気にせず自分の道を進むことを決定しているわけです。

これは他人なんてどうでもいいという思考ではなく、他人からの批判的な視線さえも受け入れる覚悟があるということです。

自己中心的な人ほど、自分への批判には猛烈に反発するものです。
自分の視点しか持ち合わせていないから、自分は正義であり、相手が悪であるという思考にしかならないわけです。

他人の目を気にする、ということはやはり良くないことなのかもしれませんが、自分の事を俯瞰して見ることが出来る能力を持ち、他人にどのような目で見られているかを知ることは大切なことだと思います。

そのうえで、自分がどのように進むかを決定すればいいわけです。

いい商品やサービスなども、やはり自分の目線だけではなく、お客様の目線を知ることで生まれます。
この能力が欠落していれば、いいものを生むことは出来ません。

他人の目線や意志を意識するからこそ、自分はそこに何を与えらえるかということを知ることが出来、それを提供することが出来るようになるわけです。

そしてそれらの求められたものを提供することや、自分の追うべきものだけに集中し、他人と比べることもせず、一心不乱にそれらに取り掛かる。
それこそ、人の目線など気にすることなく、自分の信じた道を歩めばいいわけです。

つまり、人は他人からの目線に気づいた時に大きく成長し、他人からの目線を気にしなくなった時に本物になるということです。

この最初のステップを飛ばしてしまうと、足元から崩れ落ちることになると私は考えるわけです。

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