トーク力を磨きたいなら、まず始めにトークのテクニックを磨こうとしないこと。

自己啓発

話術、トーク力といったノウハウが書かれた本やトーク術のセミナーなどで一番重要だとされているのが、話す力ではなく聞く力。
これについては誰もが一度は聞いたことがあると思う。
色んなところで言われているように、トークに必要なのはトークそのもののスキルやテクニックではなく、相手の言葉に耳を傾け、真剣に聴く、いわゆる傾聴が大事になってくる。

トークのテクニックはその傾聴の土台の上に成り立つもので、その土台が整っていない状態でテクニックを駆使すると、人は操られているような、だまされているような、なんとも不愉快な感情を抱いてしまう。
営業マンが駆使するバレバレの誘導トーク、販売員が繰り広げる胡散臭いトークなんかはまさにそれで、誰もが感じたことのある感覚だと思う。

つまり、トーク力を磨きたいなら、まず真剣に相手の話を聴く、傾聴の姿勢が大事になってくる。

友人、知人、恋人、家族など、もともとの知り合いとのトークであれば、相手は何も言わずとも自分から話しかけてくれることが多いので、傾聴の姿勢さえあればテクニックは不要だと言ってもいいと思う。
しかし問題は、そんなに親しくない人であったり、初対面の人の場合。
それらの人に対して、どのような話題をしようと考えるだろうか。

そこでまず思い浮かぶのは、相手が興味のある話題をすることだと思う。
けれど、相手がどのようなことに興味を持っているのかを知っている場合はいいけれど、そうでない場合はどうすればいいか。
相手はお金に興味があるのか、ビジネスに興味があるのか、読書や釣り、スポーツなどの趣味に興味があるのか、政治に興味があるのか、恋愛に興味があるのか・・・。
人それぞれ興味の対象は違うから、相手がどんなことに興味を持つのかなんてことは分からない。

けれど、誰もが一番興味を持っていることがある。

それは自分自身のこと。

それが例え、どんなに自分のことが嫌いだと主張している人であっても自分自身のことには興味がある。
自分のことが嫌いだと主張している人は、自分はこうあるべきだ、こうありたいという理想像とのギャップによって自分を嫌いだと思い込んでいることが多いので、やっぱりそういう人でも自分には興味があると言えると思う。

トークで相手との距離を縮めたいと思うのであれば、誰もが一番興味を持っているのは自分自身のことであるという、たった一つのことだけを覚えておき、それに関する話題を引き出すことだけに徹すればいい。
ということは、何も相手が興味を持っていることは何なのか、どういう話題をすればいいのかなど、難しいことを考える必要はないということ。

つまり、トーク力とは、話すことよりも聞くこと、それも傾聴することが大事。
そして何を傾聴するかというと、相手自身のことを傾聴することが大事になってくる。

人は誰もが自分のことを認めてほしいし、自分の意見を聞いてほしいもの。
誰もがそのように思うから、誰もが自分の話をしたくなる。
だからほとんどの人は、傾聴するという、一見簡単に見えることが出来ないのだと思う。

皆が自分の話をしたい、聞いてもらいたいと思っているのに、逆に皆がそのように思っているから、人の話に対して「自分なりに」アドバイスしたり、「自分の」意見を言ってみたり、「自分だったら」という話をしてみたり、「自分も」そうだと言ってみたりする。

そんな中で、ただ自分の話を聞いてくれる、それも真剣に傾聴してくれる人が現れたなら、例えトーク力というスキルがなくても、その人と話していて楽しかったと思うだろう。

もっと言えば、傾聴しながら相手の感情を引き出すトーク術というものもあったりするのだけれど、長くなるのでそれはまた別の機会に書きたいと思う。

そのようなテクニックを覚える前に、まずは、人は自分に一番興味があることを理解できれば、おのずと傾聴することの大切さも理解でき、トークのテクニックなんてものは二の次だということが分かると思う。

承認欲求というものがあるように、人は自分の話を聞いてもらいたいし、自分の感情を受けてほしいものなのだと思う。

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