5月13日の正午過ぎ、トヨタのトップである豊田章男会長が、
「終身雇用を守っていくというのは難しい局面に入ってきた」
と発言しました。

そして経団連の中西宏明会長も
「終身雇用なんてもう守れないと思っている」
という風に発言しています。
このことは対岸の火事ではありません。
いよいよ企業に勤めるということにもリスクがあるという状況がリアルになってきました。
もし大企業でこれが当たり前になると、中小企業ではどうなることやら、という心配があります。
このことは、つい最近書いた、
でも紹介しています。
私たちは今後どうすればいいのでしょうか。
それは、企業に依存せずに稼ぐ能力を身につけることでしょう。
私個人の考えで一番いいと思うのは雇われからの脱却だと思っていますが、それはリスクがありすぎると考える人もいるでしょう。
しかし、ここでもう一度
「終身雇用を守っていくというのは難しい局面に入ってきた」
というトヨタ社長のコメントを思い出してください。
企業があなたの雇用を守れないと言っているのですから、それだけに依存するのも相当なリスクとなるわけです。
とは言え、だからみんな起業しましょうとは言いません。
少なくとも、ひとつの企業に依存しなくてもすむよう、自分の能力を高める必要があります。
そしてここでポイントとなるのが、切る側と切られる側が発生するということです。
切る側には優位性があり、切られる側には依存しかありません。
つまり、切る側に回りましょうということです。
依存している状態では切る側には回れません。
だからこそ企業に依存しないよう、自分で稼ぐ能力を身につけるのです。
副業で稼ぐのもいいでしょうし、次の就職先を見据えてスキルアップするのもいいでしょう。
自分自身が企業を選ぶ立場にいて、企業を切る側にいれば、この件に関して何も怖くないですし、むしろチャンスになります。
事実、トヨタ社長は中途や派遣社員が増えている背景から、
「やりがいのある仕事に就けるチャンスは広がっている」
とも発言しています。
終身雇用が崩壊しつつあるからこそ、選べる立場にある人にとってはチャンスとなるわけです。
今までのように、大卒が条件、というものも無くなっていくでしょう。
そしてもう一つ言うならば、経済的安定が無ければ、企業に依存せざるを得ません。
という記事でも紹介しましたが、
およそ3割程度の家計が貯蓄ゼロなわけです。
貯蓄ゼロの状態での退職はほぼ死を意味します。
そんな状態で会社辞めます!なんて言えませんよね。
やはりある程度の貯蓄や資産が必要になります。
経済的に余裕があれば、選べる側に回ることが出来るでしょう。
つまり、能力的にも経済的にも余裕を持つことで、企業依存からの脱却が出来るわけです。
もし私は依存しているかもしれないと思う人がいるのであれば、本当に危険です。
事が起こってからでは遅いのです。
依存状態から脱却できるよう、能力的にも資産的にも余裕を持つことが大切です。
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