最高の教師は子どもの心に火をつける。ウィリアム・ウォードの名言に学ぶ教育とは?

スポンサーリンク
名言

平凡な教師は言って聞かせる。
よい教師は説明する。
優秀な教師はやってみせる。
しかし最高の教師は子どもの心に火をつける。

ウィリアム・ウォード
(アメリカの教育者、牧師、著述家)

私の大好きな名言の一つ。
教師、生徒の関係にだけに限らず、人に何かを教える、教育する、育てるという時には、今日のウィリアム・ウォードの考え方がとても重要だと思う。

親が子供に教えるとき、上司が部下に教えるときなど、よく見る光景は、最初の段階の言って聞かせるだと思う。
たくさんの親や上司が、こうするんだよ、こうあるべきだ、こうしなさいと教える。
次の段階では、なぜなら、というポイントが入ってくる。
それにより、説明されたことが理解しやすくなる。
さらに次の段階になると、実際にそれを見せることによって、感覚を知ることが出来る。

ここまで出来る親や上司がいれば、それだけでもかなり素晴らしいと思う。
けれど、本当の教え上手はそれだけにとどまらず、相手の心に火をつけることが出来る。
これが出来るかどうかの差は大きい。

それまでの「言って聞かせる」、「説明する」、「やってみせる」の3段階はどれも、教えるということにフォーカスしたものであるのに対して、「相手の心に火をつける」というのは、相手の心を動かし、自発的に行動させるという力を与えるものである。
この自発的にという部分はかなり重要になってくる。

いくらその前の3段階が素晴らしくても、教わったことを教わった本人が自発的に行動に移す気がなければほとんど役に立たない。

子を持つ親ならよくわかると思うけれど、子供に同じことを何度も何度も言ったところで子供はなかなか言ったとおりの行動はしてくれない。
部下を持つ上司ならよくわかると思うけれど、部下に同じことを何度も何度も言ったところで部下はなかなか言ったとおりの行動はしてくれない。
教えたことがどれだけ素晴らしいノウハウで、正しいことであったとしても、相手の心が動いていなければ、それらの素晴らしい教えはほとんど意味をなさないと思う。

これに関しては、
仕事の本質を理解していたとしても、人間の本質を理解していなければ、人を動かすことは出来ない。
という記事で詳しく書いているので参考にしてほしいのだけれど、そこにも書いた通り、
人間はロボットではない。
強制されたこと、ルール、マニュアル、正論、理屈などに必ず心から従うものではない。

そして、扉のカギをいくら壊そうとも、心にかかっているカギは決して外側から開けられるものではなく、絶対に内側からしか開けられない。
教わったことを活かすかどうかはその本人にかかっている。

だからこそ、「言って聞かせる」、「説明する」、「やってみせる」の3段階だけで終わるのと、最後の「心に火をつける」まで出来るかどうかの差は大きいと言える。

では、どのようにすれば相手の心に火をつけることが出来るのかということが問題になってくる。

その方法は、例えば褒める、同調する、相手の話を傾聴する、やりがいを持たせるなど、色々あると思うけれど、一番効果的なのは、相手に質問を投げかけることだと思う。
質問と言っても、もちろんただ質問するだけではない。

以前に私は、
本当の教え上手は質の高い質問を相手に投げかける
と教わったことがある。

本当の教え上手は、ただ教えるのではなく、「なぜ?」「どうして?」「いつ?」「どう思う?」「何を感じる?」「正しい?」「間違い?」「根拠は?」などなど、教えながらも常に相手に質問を投げかける。
ただ教えるだけだと、言われたことを聞くという構図になってしまうけれど、質問を投げかけると、自分で考え、自ら答えを出すという構図に変わる。
つまり、教えながらも自分発信で答えを出させ、自ら気づかせるようにする。
そうすると、人に教えられるという強制感はなくなり、自ら出した答えにそって動こうという気になりやすい。

教えている中でも質問を投げかけ、その答えに対して、「そうそう!そういうことだよ!」というような一幕でもあれば、ただコンコンと教えられるよりもやっぱり心は動きやすいと思う。
その質問内容の質が高ければ高いほど、大きな気づきを与えることが出来る。

質の高い質問というのは、なかなか出来るものではないけれど、これを鍛えるためには、やはり人に教える前に、日ごろから自分が自分自身に質問を投げかけることが大事だと思う。

なぜ自分はそう思うのか、私は何を考えているのか、なぜそのように思ったのか、本当にそれでいいのか、なぜ私は、どうして私は・・・。
そのように自分自身に質問を投げかけることで、どこぞの偉いお坊さんが悟りを得るように、自分自身を知ることが出来、世の中を知ることが出来、人のことを知ることが出来、そして質の高い質問を持って、人に教えることが出来るのだと思う。

教え上手は質問上手。
このことを頭のほんの片隅に置いてもらうだけで、必ず結果は変わってくると思う。

以前、このことに関する記事を書いているので合わせて参考にしてもらえればと思う。
人生のレベルは自分への質問の質で決まる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました